昨年、経営破綻したタイ国際航空(タイ航空と表記されることも)の会社更生計画が債権者によって承認され、とりあえず事業を継続しながら再建を目指すことになったようです。
タイ国際航空と言えば、スターアライアンス。
SFC(=スターアライアンスゴールド資格)としては、スターアライアンス加盟航空会社から大事な一社が消えるのは非常に困る。
ただでさえ韓国のアシアナ航空(スターアライアンス)が大韓航空(スカイチーム)に統合されて、ブランドが消える(つまりスターアライアンスからいなくなる)ことが決定したし、これ以上なくなるのは困ります…
とりあえず残るのは嬉しいですね。
*SFCって何?という方はこちら

2020年に経営破綻し、国営企業としての地位も失ったタイ国際航空
タイ国際航空、実はコロナ禍以前から赤字を出しており、2017年には21.1億バーツ(73億円)、2018年には116億バーツ(403億円)、2019年には120億バーツ(420億円)と年々その額も大きくなっていたのですが、
まあ、これはこのコロナ禍、どの航空会社もかなりの経営危機に瀕してますからね…
そして2020年の5月に経営破綻が確定し、今年(2021年)3月に会社更生計画をタイの法執行機関に提出していたのです。
あと、2020年にはタイの財務省が持ち株率を50%未満に引き下げたため(51%→47.86%)、国営企業でもなくなっています。
とりあえず債権者の9割超えが再編計画を承認
今年3月に債務再編計画を提出。その内容とは
ということです。
従業員は2022年初期までに13,000から15,000人を切る予定となっていて、既に正社員と契約社員合わせて8,700人が解雇されてるそうです。でもまだ4,000〜6,000人が切られますね…き、きびしー
この経営破綻で政府からの救済措置を求めたものの、今回は拒否。
しかし50%を切ったとは言え、最大の株主である財務省は今回の再編計画に貢献する意思は示してるそうです。ここ、首相と割れてるみたいですが、政府のサポート無くしてこの危機を乗り切るのは難しいだろうと見られています。
[参考記事]


ANAのプレミアムメンバーとしては非常に気になる理由
ともあれ、タイ国際航空は今後も運航していくみたいで、ANAのSFC会員(=スターアライアンスゴールドメンバー)としては頑張って再生して欲しいところです。
これは何なのか、と言いますと、
スターアライアンス加盟の各航空会社の上級会員は、スターアライアンスの他の航空会社を利用した時にも特典を受けられます。
例えば、ANAのプラチナ会員やSFC会員がタイ国際航空を利用する際は、エコノミー客であっても、ビジネスクラス利用客と同等の特典を受けられます(座席以外ね…)
などです。
また、バンコクのスワンナプーム国際空港などをはじめ、空港にあるタイ国際航空のラウンジは、スターアライアンスのどの航空会社を利用する時でも使えます。
例えば、バンコクからターキッシュエアラインズ(これもスターアライアンス)に乗る際、ANAの上級会員はタイ国際航空の運営するラウンジを使うことができます。

タイ国内の空港だけではなく、クアラルンプール国際空港(KLIA)にもあり、中には長いトランジットの際に「ラウンジのはしご」を楽しむ人もいますよ。
私がコロナ禍が始まった2020年3月に利用しようと思った時には使えなかった…

タイは世界有数の観光大国ですから、新型コロナが収束すれば巻き返せると思うのですけどね…

とりあえずスターアライアンスではシンガポール航空とかも結構ヤバそう。
もちろんANAも頑張って欲しい!

私、こういうKindle本を出してます(Unlimited対象)

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