札幌から電車で40分ほどで行ける小樽。
港湾都市としても有名で、どこか和洋折衷といった雰囲気のある都市。函館のような規模はないものの、そのこじんまりとした感じが素朴で、レトロで大正〜昭和初期を思わせるところが魅力です。
そんな小樽の冬を巡った各スポットのまとめです。
小樽 札幌駅から電車で40分ほど!
北海道はとにかく大きい。何しろ九州と四国を足したぐらいの大きさなんですから、「それで一つの”道”ってやつなの?」と問いたくなる。
聞いたことある各都市の距離が普通に特急で何時間もかかるし、飛行機の距離だったりするので、小樽が札幌から割と近いことが意外でした。都心と横浜みたいなイメージでしょうか。
小樽駅の1,2番ホームにあった駅名標。
昭和初期のものと思われます。レトロな感じが良いですね!
駅舎も全体にレトロモダンな感じでオシャレ。
扉のついている三角市場で海鮮丼
小樽駅のすぐ横にある三角市場。小さな市場ですが、入り口にガラス戸がついていて吹きっさらしになっていないのは、さすが北海道。
こちらはいくつか食堂がありますが、滝波食堂と味処たけだですね。
それぞれの感想は以下の記事でまとめてます。
小樽運河
小樽の観光名所といえばここですね。雪道をまっすぐ行くと小樽運河の表示がありました。
この時は1月末でしたが、こんな感じのツリーがあっていい感じでした。
小樽運河のクルーズの受付の建物の前ですね。
どこかイングランドの雰囲気も感じる倉庫が並んだ運河
そして小樽運河。夜はライトアップされていて、とても綺麗です!
夜はこちら側からだと水鏡のようになってなかったんですが、昼間、天候によっては各倉庫が水に反射されていて独特の雰囲気があるんですよね。
運河沿いの歩道に入るスロープもライトアップされていて、幻想的な雰囲気を放ってます。
この運河は大正12年につくられたそうで、どことなく西洋風な感じもありますよね。
イギリス人に見せたら、イングランドっぽいと言ってました。
こちら側からだと、少し水鏡のようになっています。
上の橋の反対側はこんな感じ。運河の端っこですね。
ちなみに2日後、昼間に小樽を離れる前にもう1回寄った運河。
運河の端のところに、時計と共に温度計があるのですが、-8.4度。
北海道や、他の寒冷地の方にとっては冬の日常なのかもしれませんが、寒かったな〜〜〜〜!!!
どんどん吹雪いてきたの覚えてます。
もうめちゃめちゃ寒かった。かなりの防寒が必要。
で、それから1ヶ月後、また北海道に舞い戻ってきた私でしたが、札幌に泊まった翌日、羽田に戻る飛行機が夜だったので小樽にやってきた様子。2月末でしたが、この日は全然吹雪いてなくて晴れてたので全然景色違いますね。
小樽運河食堂
運河の橋の近くにある、歴史的な建物を食堂を中心とした施設にしている「小樽運河食堂」の中を少し覗いてみました。
最初は入り口を入ったら一つのお店になってるかと思ったんですが、いくつかのお店が入った施設という感じ。自動販売機もあるので、寒くて温かいお茶が買えてほっと一息つけました。
中は昭和レトロな感じ。お台場にもこういう感じのところ、ありますよね。
食事をするつもりはなくても、お土産も売ってるし、飲み物買って少し休憩する場所としていいかも。
運河の裏手を歩いてみる
運河沿いに並ぶ倉庫を見ながら、その倉庫群のあっち側ってどうなってるのかな… と気になるわけです。それでグルっと回ってこちら側に来てみました。

こちらでビールも堪能。また、醸造所の見学もできる場所になってます!
倉庫ごとにこうした説明がついてるのですが、説明よりもこの氷柱になっちゃってるのに注意がいってしまいました…
日本銀行 旧小樽支店 金融資料館
こちらは明治45年に建てられたという日銀の旧小樽支店。
こちらは今、金融資料館となっていて、日銀の歴史についてや、色んなお金に関する展示がされています。
当時を思わせる、重厚なつくりですね。
入場料は無料なのですが、一応入るときに記名したと思います。
面白かったのは、1億円の現金の重さを体験することができます。
銀行の金庫とか、なかなか入ってみる機会もないので面白いと思います。
当時のモチーフや看板、始業を知らせる拍子木なども展示。時代を感じますね。
19世紀末、日本は金本位制を取り入れ、砂金の買いれをするようになりました。
その砂金の秤も展示されてます。
色内大通り〜堺町本通りの方まで大正レトロな街並みを散歩
金融資料館を出て、堺町本通りの方を目指して歩いてました。
大正硝子館
まずは色内大通りにある大正硝子館から。
一軒ぽつんと、ほんとに大正を思わせるような建物。壁を蔦が這ってるのも雰囲気ありますね。
中に入っても大正浪漫な雰囲気がぱあっと広がってて、何か買いたくなるような硝子製品でいっぱいです。
硝子のお雛様っていうのもいいですね。
とりあえず何か一つは買いたい!という気持ちになるものの、まだ1軒目だし、と買わずに出ました。
このあたりは小樽運河の河口のようなところになっていて、小さな橋がかかってるのですが、この極寒の時に何羽もの鴨がいて、可愛かった。
しかし寒そう…
小樽浪漫館
そしてその小さな橋を渡って小樽浪漫館へ。こちらは石造りで、大正の洋館といった風情。
こちらは結構大きな建物で、両替の機械もあるし、カフェも入ってます。
店内はこんな感じ。キラッキラの小物などが所狭しと。
店内、打ちっぱなしみたいな内装にクラシックなシャンデリア…と、なんかこのセンス、レベル高い。日本のセンスっぽくない感じがする。
このキラキラの小物入れ、懐かしいような感じがして、買っちゃいました。小さいのだと300円とお手頃。
このあたりに並んでる建物は統一感があって景観が考えられてる感じ。
人力車も馴染む街並み。
歴史的建造物が立ち並ぶ堺町本通りを歩く
この通りは明治に豪商によって建てられた建造物が多く立ち並んでいて、当時の和洋の絶妙な感じがステキです。
こちらの建物も明治20年(1887年)築。一つ一つ説明板がついてます。
こちらも「岩永時計店」として明治30年代築。
素通りしてしまいましたが、この「小樽出世前広場」もレトロな路地が作られていて、小樽の歴史を振り返る展示や、お店も色々入ってるみたいですね。
海鮮丼のお店とかも結構あります。
これ、前にチームNACSの番組で見た気がする。音尾さん(おとーさん)が預けられていた(笑)
郵便ポストもレトロなもので、景観維持の姿勢を感じますね。
北海道って日本ではかなり景観にこだわってる都市が多いと思う。
豪雪地帯に生まれ育ってないので、こういうの珍しいのですが、おそらく雪崩にならないようにこうした斜面や断面にはつけられているんですね?
こちらは、旧久保商店。明治40年築。和風喫茶として営業してたそうです。
石造りの和洋折衷な建物の間に、こうして木造の純和風な蔵造りっぽい建物があるバランスも絶妙。
このあたりは北一硝子の建物が続いてます。
何だかちょっと吹雪いてきたので、避けがてら北一さんのお酒などを売ってるお店に入ってみることに。
小樽の地酒や焼酎。気になったのはじゃがいもの焼酎。でもこの時は先に特選ナイヤガラっていう白ワインを試飲させて頂きました。これが甘口ながらスッキリとした味わいもあり、めちゃ美味しかった!!
小樽の六花亭も石造りの倉庫が利用されていて、ここ限定のメニューもあるそうなので入ってみたかったのですが、この後バスに乗って出かける予定があったので並ぶ時間が見えなくて見送り…
こちらはルタオ。ルタオって小樽の逆さ読みで、フランス語っぽいLe Tao。つまりここが本店です。
ここもかなり混んでそうな様子でした…
小樽オルゴール堂本館
長く堺町本通りを歩いてきて、辿り着いたのがここ。オルゴールというのも明治、大正のハイカラ…という文化ですよね。舶来文化、という言葉が浮かんできます。
店内は奥行きがあって色んなエリアに分かれていて、階段で上にも続いており、非常に広いです!
この吹き抜けにシャンデリア、というのは小樽スタイルなのかな。とても洒落てると思う。
すごい、ときめいてしまう感じのロココ調なオルゴールだったり、
陶器のお人形のオルゴールも、懐かしい感じでステキですね。
この辺りは、かなり和な感じのオルゴール。こういうのも心惹かれますね。
お重っぽい感じのオルゴールは外国人受けしそう。
ここまでが1階ですが、かなり多岐にわたる種類のオルゴールがあって、目移りします。
2階に上がって、下を見た様子。
2階では自分で組み合わせを選べるオルゴールのコーナーがあります。
デザインを選び、音を選べるようになってるので、オリジナルな感じがしていいかもしれませんね。
音楽の種類もクラシックの定番から、ジブリ映画の音楽など選択肢も豊富。
ここはお手洗いも入れました。
1ヶ月後に再び訪れた堺町本通りあたりの様子
写真を見返していて、つくづく1ヶ月違うと、割と景色が違うなと思ったのでご紹介します。
女性が人力車を引いてました。
ホテルはこちらがすごく満足度高かったです。
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