今回ご紹介するのは、フランスの西海岸にある港湾都市、ラ・ロシェルと、そこから橋を渡って行けるイル・ド・レ(レ島)を訪れた時のレポです。
ラ・ロシェルという地名をご存じない方が多いと思いますが、中世〜ルネサンス様式の建物が並ぶ、大西洋に面する美しい港町として知られています。
そして自転車を借りて周ったレ島!この美しさは忘れがたい。バカンス先としても非常に有名です。
ラ・ロシェルってどこ?レ島は?
ラ・ロシェルは大西洋を臨むビスケー湾の入江にある港湾都市です。
フランス南西部、と呼ぶには、そんなに南ではないと思ったので、今回「フランス西部」というカテゴリーを作りました。
日本語のサイトで南西部と紹介されていることが多いのですが、おそらくこの都市が属するヌーヴェル=アキテーヌ地域圏が南西部と言えるからだと思うんですね。でも、その地域県の中でラ・ロシェルは一番北のほうにあるんですよね…
そして、イル・ド・レ(レ島)はラ・ロシェルと2.9kmの橋で繋がってます。
ラ・ロシェル 中世〜近世の旧港を歩く
車でボルドーの方から移動してきたのですが(車でも2時間くらい)、また全然違う、独特な港町といった風情の街です。
13世紀からの歴史を誇る!旧港の周辺を散策
ここが港として開かれたのは13世紀。今ではヨットハーバーにもなっている旧港を臨む、サン・ニコラ塔はとシェーヌ塔は14世紀に建設されました。日本の室町時代初期ですね。
歴史ある旧港にヨットがズラーっと並ぶのは壮観。
時計台やランテルヌ塔。このあたりの並びは中世終盤がそのまま残されている街並みで、歩いていてほんとステキです。
ヨットハーバー。オシャレですよねー。さきほど、La Rochelleは「南」西部ではないでしょう、と書きましたが、確かにこの雰囲気はフランスの南感があります。
サン・ニコラ塔は小さい博物館として中に入れるそうなのですが、この時は明るいですが、既に19時過ぎなのでやってませんでした。でも、このように小さな橋を渡って敷地の方に行くことができます。
市街地の通りも、非常に歴史の深さを感じます。
ラ・ロシェルでの食事
ラ・ロシェルには2泊したのですが、1日目の夜ごはん。
前菜はテリーヌ、メインはこのようにお魚料理。
テリーヌは美味しかったけど、メインのお魚はちょっと淡白すぎた印象が。デザートのベリーケーキは美味しかった。
…お店の名前、メモしてませんでした(汗)
La Grand’ Rive 港を臨むレストラン
2日目の夜に行ったレストランは、こんな風にサン・ニコラ塔やシェーヌ塔を眺めながら食事ができる好立地。
私のメインはマグロのグリルで、胡麻がこんな風にまぶされてて、好みだったんですよね。
でも同行者のフランス人は、「値段相応じゃない。ここは観光客向け」って評してました。
そうかなー。
2.9kmの橋を渡ってイル・ド・レ(レ島)へ!
さて、2日目は午前中からレ島に出かけました。ここはフランス人のバカンス先としても非常に人気で、普段は1万6千人しかいない人口が、この時期のみ16万人と10倍になるのだそう。
橋を渡って港へ
橋を渡る時に車の助手席から撮った様子。大西洋の開放的な海が広がってて、天気も良く、最高!
島に入り、サン・マルタン・ド・レへ。絵画のような風景が広がる
島に入ったところです。このどこまで行っても海!な大西洋の風景に感動!空がとっても近いです。
自転車で島を回ってる人が多くて、自転車を停めて石塀の上に座って海を眺めてるんですけど、それも絵になってるんですよね。
カモメもフランスっぽいのは何故なのだろう?
そしてこちらがサン・マルタン・ド・レのハーバー。
小さな港ですが、印象派の作品に出てきそうなステキな雰囲気のところですよね。
この周辺にはレストランやお店などがあり、島の中心地のような感じです。
自転車を借りて、島を半周!
そのサン・マルタン・ド・レでレンタサイクルできます。ちょっと前なのと、フランス人の同行者にお任せだったので、詳細は忘れてしまったのですが、そんなにお高くなかったと思う。
籠は前にはついてないのですが、後ろの荷台についていて、ロープでバッグを固定させておくことができました。
サイクリングコースは同行者が地図をもらって決めてましたが、確か15kmくらいのコースを走ったと思います。
全体にこんな感じで海沿いを走ってました。
この島は塩田が整えられていて、このあたりもそうなのかな?
ヨットでセーリングしてたり、サップ?っていうのかな、そういう海遊びに興じてるところもあったり
こちらは公園のようになっていて、海辺ながら芝生の上で日光浴できます(ヨーロピアンは日焼け命)。
かと思えばブドウ畑の中を走ったり。
もしかして、こちらが塩田かも。カモメ達が群れになって佇んでるのが印象的でした。
そしてまた海の光景に。
このグラデーションブルー!これは地中海の方でも見られた色合い。
海水浴場もちゃんとあって、この島に滞在してるバカンス族で賑わってます。この時、すごく海に入りたかった。同行のフランス人がフランス人としては変わってて、あんまりビーチで過ごしたいタイプじゃなかったんですよね…
そしてまたぶどう畑や野の花の揺れる道に入りつつ、海の気配も遠くからしてくるので、なんとも不思議な心地でした。
このあたりでできるぶどうってちょっと塩気があったりしないのかな。
この道は本当に気持ちよかった!!
途中、ここで休憩。ヨーグルトなんですが美味しくて、2つ食べてしまいました。
サーカスがきてましたね。こういう移動型サーカス、時々見かけます。
サン・マルタン・ド・レに戻ってきました。
サン・マルタン・ド・レの市街地とカトリック教会を散策
海辺の旧市街としては、カンヌからニース に抜ける途中にあるアンティーブ という街も印象的でしたが、こちらもなかなか雰囲気あります。
そしてカトリック教会。
こちらは14世紀に建設され、しかし度々の内乱によって破壊されたりもしたのですが、17~18世紀に修復された状態が残っているということです。
少し欠け落ちているところも見られますが、それがまた古さを感じさせて良いです。
夕方になりつつあるヨットハーバー。
クルーザーもかなりいっぱいありますね。
お金持ちがいっぱい滞在してるのでしょうね。
ロバがいました。可愛い。
そしてラ・ロシェルに戻りました。
いかがでしょう?
日本ではあまり知られてない場所ですが(日本人も、他アジア人観光客もあんまり見た記憶がない…)、古い街並みと海の気持ちよさを同時に感じられる、ステキな場所です!
南仏に行くよりもパリから3時間と比較的近いので、特に夏の時期にオススメしたいです!
ちなみに我々が泊まったホテル→ibis La Rochelle viex port (Hotels.com/agoda/ Expedia)
コメント