私がパリなど海外に住んでいた時、いつも夢見ていたのは海鮮丼でした。
もちろん寿司というジャンルは定着していますが、日本以外であまり食べたいとは思いません(笑)
いえ、長く日本に帰れなかった時などはつい手を出したこともありますが、お金の無駄遣い感でいっぱいでした…
そういうわけで、私にとっては北海道というのは夢の地。この前、ふっこう割で安いからって間をおかずに2回も北海道に行ってしまったのも、北海道の海鮮丼への憧れがあったからです。
そこで、小樽で2店舗、札幌で2店舗、函館で3店舗と食べまくってきたレポをお届けします!
小樽:駅のすぐ横、三角市場で人気を誇る2店を直撃
下調べで目星をつけたのは、小樽駅の横にある三角市場にある2店でした。
まだ穏やかだった小樽駅。この次の日吹雪きます。
駅から階段を上がって逆側から入ることもできるんですが、一旦ホテルにチェックインしてから来たので駅を向かい合わせにして右手に少し行ってからの入り口から入りました。この日は札幌で買い物してて手間取ったので、もう夕方4時半ごろ。
市場自体が吹きっさらしじゃないんですね、こんな風にドアがついてるんです。さすが寒冷地。
まず第1店目はレビュー評価の高い「滝波食堂」
事前調査で、この近辺で一番評価高い滝波食堂に行きました。まあ、もう他のお店はやってない時間帯でもあったんですけど。ここも17時までということで焦りながら行ったんですが、後でわかったんですが、17時までというのは「17時まではお客を入れる」ということみたいです。
滝波商店というのがあって、そこが併設している食堂という形みたいですね。
行ってお店の前で立ち止まると、「はい、お一人様ですね」って外に立ってた方に案内されました。
時間帯によってはかなり並ぶそうですが、この時はすぐ入れました。 わかりすぎるくらいメニュー写真が。
店内はこんな感じ。私が行った時は近隣外国人の方が多い印象。というか日本人がアウェーなくらい、小樽もこの後行った札幌も外国人観光客の方が圧倒的に多い。中国語>>>韓国語>日本語=タイ語、な感じ(笑)
北海道って完全に人気ですよね。私もヨーロッパで話したアジア人で日本に旅行したことある人、ほとんど東京と北海道行ってました。まあ確かに特に中国本土の人の4千年の歴史からしたら、京都奈良よりも北海道の方が魅力的なんだろうな、と思う。
メニュー、この撮り方じゃわかりにくいですね。ごめんなさい。
お店の外に貼ってあったメニュー。
で、この時期はウニはこの辺では採ってないと思ったので、「ウニってどこからですか?」とお聞きしたら、道東ということでした。わがまま丼というのにしようと思ったんですが、「たきなみ丼ですといっぱい入って人気です」とすごく押されたので、そうしてみました。そしてお味噌汁もアオサだけどプラス300円でカニ汁にできる、ということで勧められるがままに。
確かにこの見た目、お得感は感じます。あまりに盛りがいいので、そのままでは食べにくいため、取り皿もつけてもらえました。マグロ、サーモン、いくら、ボタンエビ、うに、ホタテ。
こう見ると小さな丼のようですが、下に酢飯がたっぷり入ってます。あ、注文の際に「酢飯でいいですか?」と聞かれますが、普通のご飯も選択できるみたい。
もう1ヶ月以上前のことですが、エビが美味しかったの覚えてます。ウニもやっぱり甘いな!と。
ただ、もう大感激!という感じではなかった。期待が大きすぎたのでしょうか。
カニ汁はこんな感じで、たっぷり入ってるので身を出すのに結構大変でした…カニがとにかく大好きな人はともかく、海鮮丼に集中するにはカニ汁じゃなくてもいいかもしれない、と思いました。美味しかったですけどね。お会計は2,300円でした(たきなみ丼2,000円にカニ汁にしたのでプラス300円)。
ここで「ANA特製丼」食べるでしょ!「味処 たけだ」
翌日、また同じ三角市場にやってきました。ホテルの朝食をたっぷり食べたので、大分小樽観光をしまくって、14時半ごろに入店。ここも営業時間15時まではお客さん入れてるみたいです。
店内はこんな感じ。有名人も結構来てるんですね。
メニューはこちら。どれも美味しそうですが、SFCブロガーとしてはANA特製丼を選ばねばなるまい。
お茶とともに出て来たのがこちら。食べるとスルメっぽい味。イカの裂き身をイカ墨につけたものだそう。お酒に合いそう。
そしてこちら!写真と変わらない盛りです!そして…美味しい!カニの爪からもすっとはずれた身が美味しい!いくらも、散りばめられたカニも、ウニも、サーモンも美味しくて、この組み合わせがそしていい!さすがANAのCAが考えたというだけのことはあります。ご飯は酢飯じゃなくて、もしかしたら私、その方が好みなのかも。
そしてお味噌汁も、小ぶりですがホタテが入っていて、風味がとても良かったです。
小樽の2店舗を比べると、私の中では「味処 たけだ」
レビューでは滝波食堂の方が星が多いですが、もしかして営業時間が1時間長い、店員さんの感じが良い(たけださんの店員さんも態度悪いわけじゃないですよ)というのもあるかな、と思いました。
まあ、各店、1メニューずつしか頼んでないのでなんとも言い難いですが、やっぱりANA丼、私の好みでした。
札幌:「炉端 大磯」と「函館 うにむらかみ」
札幌、テレビ塔から夜景を見た帰りです。この日は小樽から札幌に移動して来た日で、雪まつりもつどーむ会場では始まってましたから吹雪いてる中駆けつけたりしてて、お昼を食べそびれてました(小樽のベーカリーで買ったパンは食べたけど)。
つどーむ会場にラーメン屋さんがずらりと出店してて、寒かったんでラーメンにかなりそそられてたんですが、「いや、私は今回は海鮮丼を食べに来た」という謎の意地を見せて、目指したのは二条市場。
おめあてはこちらの「大磯」さんだったのですが…
入ろうとしたら、「ごめんなさい!終わっちゃいました!」と言われ、マジで脱力。食べログ情報では閉店時間が19時とあって、あと1時間あったんですけど、確かにグーグルの方では18時まで。食べログ間違ってたのか、冬時間なのかよくわかりませんけども。
で、「もしよろしければ、海鮮丼の内容、全く同じですから系列店にお願いします!」と言われて、素直にそうすることにしました。
「炉端 大磯」居酒屋風だけど海鮮丼メニュー充実です。
というわけで向かったのがこちらです。
二条市場から徒歩数分、南1条通り沿いにありました。
店内はこんな感じ。二条市場の方と違って、夜、飲みながらがメインのお店といった雰囲気。
1人なのでカウンターに通されましたが、お店にはお座敷席がいっぱいありました。
メニューの中のこちらのページを眺めてたら、「あ、海鮮丼ですか」とこちらを別に持って来てもらいました。
迷いましたが、ウニ・イクラ・生本鮪赤身丼にしてみました。待ってる間、活真つぶって美味しそうだな〜と、こちらにも魅かれたり。
で、やってきました。
美しい…思わずアップで撮りました。
で、これが、もう、
めちゃめちゃ美味しかった!!!
なんというか、こぎれいなカウンターで食べる海鮮丼より、気分的に市場のコンクリートの床のお店のようなところで食べる方が美味しい、ってイメージあって、そこまで期待しなかったんですけど、もうやっぱり北海道の海鮮丼ってめちゃくちゃ美味しいわ!と心の底から叫びたい気分でした。
ウニがクリーミー。イクラもプチプチと美味しい。そしてこの本鮪赤身の美味しさといったらもう…!
絶品でした。3,500円は札幌価格?でも、まあ満足感は大きかったです。
ウニ丼の専門店として名高い「函館 うにむらかみ」札幌店で食べる
さて、私は特にウニを夢見ていました。東京で食べるウニはミョウバンのせいで苦いんだ、北海道では甘くてクリーミーなウニが食べられるんだ、って。まあ東京でも塩水ウニ食べられますけど、高い。
そして私は2011年の夏に積丹でとろけるようなウニがたっぷりのウニ丼を食べて、あの味は忘れられない。なのでウニばっかりのウニ丼も食べたいな、と思ってたんですが、冬だから小樽や札幌は地物じゃないし、そんな時に高いウニ丼もなあ…と思っていました。でも、やっぱり食べたい!ということで専門店に行ってみることに。
札幌駅周辺の、日本生命札幌ビルの中にあります。
雪まつり開催直前の2月頭でしたが、こんな風に氷のオブジェのスペースが日本生命ビルの前にあって、綺麗でした。
一つ下に下がったところにあるという事でしたね。
で、お手洗いに行ったりしてから行ったら、13時半をすぎてはいたんですが、ラストオーダーの13時45分にはギリギリで間に合ったな、と思っていたら、なんだか終了のような札が出ているんですね。あれ?と思って帰りかけたら、親子連れがお店の人と話して入っていくのを見たので、お店に入って言って見たら通してもらえました。私の他にも諦めて帰った感じの人いましたが…、ちょっとよくわからん対応でした。
店内は高級感あふれる感じ。
メニュー。まあ、ウニ丼を食べに来たので、高いけど生うに丼の普通サイズ4,000円(税抜)を。
そして運ばれてきました。お漬物とお味噌汁と一緒です。
アップ。ウニが揃っててツヤツヤしてる。でも丼は小さめです。
とりあえず、最初にウニだけ。甘い。クリーミー。そしてご飯と一緒に。たまらない。で、わさび醤油を作って上からかけてみる(かけ過ぎ注意)。美味しい。
はい、美味しいです。とても。でも、税込4,320円で小さめ丼ですから、ちょっとコスパ的には微妙かも。
正直、8年近く前に積丹で食べたウニ丼を食べた時の幸福度には全然及ばないですが、まあ時期とか場所とか考えると当たり前なのでしょうがない。うーん。高いな。これは場所代かしらと思ってたのですが、この前函館行った時、朝市に本店が。 ちょっと、いや結構札幌店とは雰囲気違いましたが、お値段は一緒でした。
函館:どんぶり横丁人気店と、他2店を試す
前回の小樽・札幌一人旅から1ヶ月と空けず、北の大地に戻ってきました。今回は函館から入って札幌から帰る感じ。小樽や札幌は昔夏に行ったことありましたが、函館は人生初。小さい頃から100万ドルの夜景とか色々聞いてて、行ってみたかった気持ちが叶いました。
函館駅が向こうに見えてます。
真っ先にやってきたのは函館駅横のどんぶり横丁。
候補は二つあって、TVで見た「あけぼの食堂」と「茶夢」。2店並んでました。
「
どんぶり横丁でレビュー最高評価の「朝市の味処 茶夢(ちゃむ)」
迷ったけど、お店の前の「スペシャル丼」の表示に魅かれてこちらへ。
店内はこんな感じ。なんとなく畳の方にしちゃいましたが、長く正座できないので失敗。女性なので胡座かくわけにもいかないから横座りになっちゃいましたが、カウンターの方が楽ですね。
メニューっていうか、お店に貼られたのを見て選ぶ感じ。この時は友人と一緒だったのですが、彼女はウニが好きじゃないってことで(ミョウバンの味のしない北海道のウニを食べてごらんと言ってるのに!)、エビ・いくら・マグロの海鮮丼に毛ガニ汁のついたチャムセット(1,600円)、私は表に貼ってあったスペシャル丼2,300円に、300円でカニもつけられるってことで、4色丼にしてみました。
丼が来る前に運ばれてきたのがこちら。なんと10皿も!韓国のお店みたいですね。佃煮とか、ナムルっぽいのとか、めかぶとかですが、どれも美味しいし、ご飯が欲しくなる。私のお気に入りは昆布の佃煮っぽいやつです。
まず友達のチャムセット。毛ガニ汁のボリュームにびっくりしてました。とても美味しかったみたい。 私のも運ばれてきました。
アップ。さっと盛られた感。本鮪の色合いが期待できる。
友達が「あれ?カニは?」って気づいてくれて、聞いてみたら「ごめんなさーい」って別皿で持ってきてくれたカニを丼にインして再撮影。わさび醤油かけちゃってます。
で、感想ですが、見た目通り、本鮪が美味しい!!!!言うまでもなくウニもいくらも美味しかったです。ただ、カニはそうでもなかった(普通)ので、つけなくても良かった、という感じです。
本鮪丼は1600円とあったので、それもいいかもしれない。ちなみに函館は冬もムラサキウニが獲れると聞いてたのですが、こちらのウニはやはり道東からと言われました。美味しかったです。
「くいしんぼう函館」でウニ・いくら・アワビ丼を食べる。
お次はグーグル評価の高い「くいしんぼう函館」。アワビもコスパ良く食べられるということで行ってみました。ここは朝市から離れてますので、地図でしっかり確認していく必要があります。
こんな感じの外観。学生さん100円引きですって。
こんな感じの店内。
目に入ったのはこちらの生簀。ホッキ貝だって言ってたかな。これを見ながら食べるのもいいかなと思ったけど、結局テーブル席に。
メニューはこちら。ミニ丼は300円引きということです。
この日はホテルの朝食もバッチリ食べて、さらに旧イギリス領事館のティールームでアフタヌーンティーセットを堪能してたので、ミニ丼。お好み3種を選べるやつで、贅沢にウニ、アワビ、いくらで。ちなみに友人は食べられないということで、「1人しか注文しないけどいいですか?」と聞いたら、女性の方「もちろん、座ってて」と感じの良い対応でした。
というわけでお好み3種ミニ丼(1400円)がやってきました。ミニといってもちょっと小さめの丼という感じ。
で、うん、旨いですよ!ウニも甘かったし、たっぷりのいくらと合わせて食べるのが美味しかった。そしてアワビ!コリッコリ。ウニとアワビが入って、ミニとはいえ1400円、これはコスパ良すぎ。
アワビも食べたい方は是非。
「きくよ食堂 ベイエリア店」こぎれいかつ小洒落た雰囲気ながら新鮮な海鮮丼
函館山で圧巻の夜景を見た帰り、我々はご飯をどこで食べるか考えあぐねてました。美味しい海鮮丼、有名どころはどこも夜はやってません。
で、回転寿司とかに行こうかと思ってたんですが、ふと市電のポスターで目に入ったのが「きくよ食堂」。ここもかなり有名な感じで、今回行くチャンスないかな〜、なんて言ってたんです。そして夜までやっている?!急遽予定を変えて、函館駅前で降りたんですが…
朝市の方はやっぱりやってない!そうだと思ったんだよな〜雰囲気的にやってそうな感じしなかったんだよな、と思って、検索してみて、それって多分ベイエリア店のことだな、ということでちょっと歩きましたが行ってきました。
新しいレストランスクエア、という感じのところにありました。
中に入ると、レジの向かいにイカの生簀が。
カウンター席に通されました。店内はおしゃれな感じ。
海鮮丼のメニューはこちら。私は3種お好み丼でウニ・いくら・ホタテにしました。
他にも魅力的なメニューが並びます。ホタテのバター焼きも頼んでみることに。
飲み物はインカの目覚めというジャガイモの焼酎にしてみました。北海道っぽいでしょ?
そして帆立のバター焼き!
そして私の3種お好み丼。
友人はいくら・ホタテ、エビにしてました。
まず、帆立のバター焼きの美味しさ、極上。帆立とバターって最強ですよね。
そして海鮮丼。これも至極の旨さ。札幌の「炉端 大磯」でも思ったことだけど、なんとなく我々観光客は市場とかの方が美味しいのかなって思っちゃう。なのでこういう小洒落たところだと少し味が落ちるような気がなんとなくしちゃいますが、全く遜色なし。感想が繰り返しになっちゃいますが、ウニは甘くてクリーミー、いくらも美味しい、そしてホタテも新鮮さが口に広がって、最高!そして夜の、こういう小洒落たお店の割には三色丼、1,780円(税別)というのも安いと思う!
帰り道。
総評:海鮮丼のコスパを求めるなら函館がいいかも?
といっても、海鮮丼というのは具を何にするかにもよりますし、好みの具の旬というのもあるので、ランキング化とかは無理。
試したところ、どこも美味しく、オススメできます。
が、コスパで言ったら函館かな、と思い、これからスーパーバリューでちょくちょく函館に飛ぼうかな〜なんて思ってます(笑)
あと、私が思ったのは「食べログとかの評価と自分の感想は必ずしも一致しない」ってことです。その日の漁の結果にもよるだろうし、頼む具の違いもあると思いますし、何しろ個人個人で好みは違う(笑最近、食べログと自分の中での乖離ができつつあるのを感じます。前は、外国人の評価が入るトリップアドバイザーやグーグルの星評価より食べログの方が信頼できる、と思ってたのですが、最近の外国人(特に近隣国)の日本食への理解はかなり進んでると思いますし、一概には言えません(笑)
次はGW入る前の時期に稚内行き決めてます。ここあたりから地物ウニ丼食べられるらしいので、利尻昆布を食べたウニを堪能する予定です!
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