2019年の8月から9月にかけて3週間滞在したことでハマり、2020年2月に戻って1ヶ月滞在したサムイ島。
いつも海に出かけて泳いだり、シュノーケリングしたり(まあこれは宮古や石垣に慣れてるとイマイチです…)、ビーチで本読んでたり、という毎日だったのですが、実はサムイにも観光地はありまして、これまでも


とご紹介してきました。
今回は、中でも一番興味ある人が多いのでは?!と思う、ミイラ僧がガラスケースの中にそのまま収められている「ワット・クナラム」というところです。
ワット・クナラム:自然にミイラ化?死後も頭髪が生えている僧侶の姿がそのまま!
ここは2019年9月と、2020年3月と2回行っています。あまりに神秘すぎて。
ここは2回とも、宿泊先のオーナーに個人的なツアー(800バーツほどだったかな?2700円くらい)として連れてきてもらってます。
2019年に泊まっていたのはこういうところ。
2019年9月に行った時 – 想像の「ミイラ」と違いすぎて驚く
私、実はサムイ島には「慌ただしく動き回ったりしないで、のんびりした海辺の暮らししたい」みたいなコンセプトで滞在していたので、ここ知らなかったんですよね。
次はミイラのいるところに行くと言われて、想像してたのは古代エジプトスタイルの包帯ぐるぐる巻き。
駐車場から、小さな仏塔が見えました。
あそこにミイラがいるわけですが、この時点ではまだよくわかってなくて。
で、ここのガラスケースに収められてるのが
ミイラ化したお坊さん!頭髪も見えますが、これは死後に生えてきているのだそうです(剃髪して亡くなっているので。
ええっ?!あれが?!と思わず日本語で言ってしまったの覚えてます。生身の人間だった方です。
なぜサングラス?かといいますと、目の部分の傷みが激しいため、それを隠すためだそうです。
2020年3月に再訪
この時はバイクに乗せてもらう感じでサムイ島を回ってたんですけど、9月の時と被らない場所を選びつつ、ここはまた行きたいなと思ってお願いしたところでした。
この時の方がクリアに撮れたと思います。
この仏塔の周囲にも色々モニュメントがあったり、仏塔自体もバンコクのお寺と違って色彩が南国の島っぽい。1回目の時はミイラのお坊様に気が100%いってしまい、そちらにばかり注目してましたが、2回目は
見ざる、聞かざる、言わざる。
あれっ?これって日本語の「〜ざる」の掛け言葉じゃなかったの?
と思って調べたら、どうやら3匹の猿というのは古代エジプトやアンコールワットにも見られるモチーフだそうで、日本にはシルクロードを経由して伝わったんだそうです。もっと詳しくは→Wikipedia
この僧侶についてー自分の死を予言し、瞑想しながら亡くなる
この方のお名前はアルファベットでは Luong Pordaeng(カタカナでどう表記すればいいかな?ルオン・ポーダオン…かな?)という名の僧侶。1973年に亡くなりました。
伝えられるところによると、彼は自分が死ぬ日を予言し、瞑想を続けたまま亡くなりました。
彼は死ぬ前に、弟子たちに
と遺言したそうです。
彼は1894年に島の名家に生まれ、20代はじめごろには、慣習としてラマイ地区にあるWat Samretという寺で2年修行しました。その後、還俗して結婚し、6人の子をもうけたそうですが、その子供たちが成長した後にまた僧侶としての道に戻り、仏典と瞑想の日々を送るようになりました。
彼の僧侶としての名は Phra Khru Samathakittikhun(カタカナだと…プーラ・クル・サマタキッチクン…かな?)で、バンコクでも何年か過ごした後、サムイ島に戻りました。
サムイ島に戻ってからは、このTham Yaiという大きな洞穴でかなりストイックな修行に入ったそうです。
そうして仏僧の間で非常に徳が高いと崇拝されるようになり、リーダーとして認識されるようになりました。
79歳の時、死ぬ何週間か前から一切の食事と会話をやめて、座って瞑想をしたまま亡くなりました。
そして特別な防腐措置などをすることなく、自然にミイラ化したということで、遺言通り、あのように展示されているのです。
唯一、眼球のみ腐敗したため、あのようにサングラスがかけられました。
非常に不思議な現象ですが、そのために非常に神聖な存在として考えられています。
何か自分が日々煩悩に惑わされて生きている、と思い起こしてしまうような、そんな場所です。



ちなみに私、このようなKindle本を書いています。

コメント