もう7年ほど前のことになりますが、北ドイツの港湾都市、ハンブルクに行ったことがあります。
写真を見ていると色々思い出が蘇り、結構記憶もはっきりしていて感慨に耽ってしまいました。
ここを拠点にして行ったリューベックやブレーメンの思い出が強かったのですが、ハンブルク自体もなかなか見所ある都市でした。
フランクフルトやベルリンと比べると、中都市の雰囲気でもあって、2013年当時はあまりアジア人観光客も多くなかった。
でも、実はベルリンについでドイツ第2の都市なんだそうです。意外…!
ドイツって、その歴史の経緯(プロイセンを中心に公国が集まってできた)から、一極集中というよりそれなりの規模の都市が散らばってる、というイメージですね。
そんなハンブルクの写真の振り返りを今回は記事にしたいと思います。
ユーロウィングスでバーミンガムから今はない直行便?
当時、私はイングランドのウェスト・ミッドランズ州に住んでいました。そのバーミンガム空港から、ユーロウィングスで直行で行ったの、覚えてるんですよねえ。
でも今調べると直行は出てないみたい。
こんな感じの小さい機体でした。日本人の友人と2人だったので日本語で喋ってたら、結構チラ見(単に聴き慣れない言語だな…という感じで見られる)された記憶があります。
私は当時大学(院)に通ってたので、大学という空間が多様な人種構成なのですが、バーミンガムという都市もロンドンに近いくらい多様なんですね。なので日本語で話してても全く目立つことはない(日本人が多いわけではないのですが、東アジア系も結構いるので目立たない)日々だったんです。
でもこの飛行機はドイツ人が多かったのかな、白人ばっかりで、しかも金髪率たっか!って記憶がすごくあります。
日本から行く場合は?
KLMでスキポール経由が最安のようですね…

KLMだとスカイチーム。スカイチームだと デルタアメックスの威力は大きい?
ハンブルク中央駅周辺は大都会の雰囲気
ハンブルク空港に到着し、ハンブルク中央駅(Hamburg Hbf)までは地下鉄で移動しました。25分くらいの距離で、便利でした。
到着して、駅前の様子はこんな感じ。
駅舎はヨーロッパの昔ながらの構造を生かしたままのクラシックなスタイルですね。
この駅からブレーメンやリューベックに出かけてました。
その後ベルリンに移動する時もここから。
ちょっとした街並みいろいろ
ちょっとした街の建物は、当時住んでいたイングランドと全然違う!って感じではなかったんですが
このあたりはドイツらしさを感じます。
背景の建物は19世紀に使われていた中央郵便局みたいですね。(Alte Oberpostdirektion)
ビールと共に夕ご飯
この日、歌劇場に行く前に近くのお店で食べていくことにしました。さすがにお店の名前とかメモしてませんでしたが、歌劇場があるような通りから、ちょっと裏手に入ったところにあるお店で、雰囲気が良かったです。
ドイツですから、とりあえずビールです。
ドイツとかドイツ語圏地域って、英国ほど悪評があるわけじゃありませんが、あまり料理が美味しいというイメージがないですよね。
でも、私ドイツやウィーンでの食事、結構好きでした。カツレツもそうだけど、じゃがいも料理が美味しいなあと思う…
ちょっと塩っ辛いかなと思った時もありますが。
今でも覚えているのは、ウェイトレスの女性はメニューを置くとすぐ来てくれて、英語も通じて感じが良かったのですが、結構地元の人で満員の店内で、結構見られてたことです(笑)
といっても排他的な目で見られてるわけじゃなく、「どんなもの選んで、食べてどんな反応だろう」みたいな好奇心で見られてる感じでした。
さっきも書きましたが、それまであまり「外国人」として目立たない環境にいたので、「み、見られてるな…」と落ち着かなかったの覚えてます。
ハンブルクって有名なのに観光客少ない?!それともこのお店が地元向けすぎて珍しいの?!今でも謎。
ハンブルク州立歌劇場(Hamburgische Staatsoper)でノイマイヤー作品3連続
ハンブルクには4泊したのですが、実は目的がありまして、ハンブルク・バレエの作品を見にいくことでした。この時はまだ入団されてませんでしたが、2012年にローザンヌで1位を取ったことで第注目を集めた菅井円加さんが現在、プリンシパル(最高位のタイトル)として活躍されています。
バレエというと白鳥とかジゼルとかの王道クラシックも大好物なのですが、十代の時に「愛と悲しみのボレロ」という映画でモーリス・ベジャールという20世紀を代表する振り付け家のボレロをジョルジュ・ドンというこれまた稀代の天才ダンサーが踊ってるのを見て雷に打たれたような衝撃を受け、それをきっかけにモダンとかコンテンポラリーと呼ばれる分野にも興味を持ち、ベジャールだけではなく、ノイマイヤーという振り付け家の作品も興味を持ちました。(あと、ピナ・バウシュというドイツ人振り付け家の作品も好きです)
ハンブルクバレエ団は、そのノイマイヤーが設立し、今でも監督を務めているカンパニー。その本拠地で3夜連続で異なる作品を見に行ったのでした。
菅井さんも、ローザンヌではクラシックバリエーションよりも、コンテンポラリーへの評価が高かったですよね(審査員の1人の吉田都さんが絶賛していた)。
私が最も通った(これまで15回くらい行った)ロンドンのロイヤルオペラハウスやロンドンコロシアム、また世界随一と言ってもいいいパリのガルニエ宮とかと違って、モダンな建物です。(パリにもバスティーユにモダンな造りのがありますが)
こんなところも、ノイマイヤーが指揮するハンブルクバレエ団の本拠地っぽいです。
上演中はもちろん撮影厳禁ですが、これはカーテンコール(終わって、観客の拍手に応えてる)の時です。
朝ごはんはカフェで。
ハンブルクで泊まったホテルは、いわゆる素泊まりにしていたので朝ごはんをカフェで取っていました。
ハンブルク中央駅の周辺のカフェで取ることが多かったです。
私、ドイツには日本人好みのパンが多い気がしてます。
コーヒーともよく合うし。
朝ごはんのカフェの時間が楽しみだった。
こちらは駅ナカのお店で食べた記憶。
で、確か連続で行ったお店がこちらなんですが…
今でもあるかなあ。
で、私がハンブルクでまさにはまり、以降ロンドンに住むドイツ人に写真を見せて訴えて会った時に貰ってしまったり、パリに住んでからもアルザス地域(歴史上、ドイツと文化が融合してる)の食料品店に出かけては買って食べるようになったパンが、ラウゲンロールってパンなのです。
プレッツェルの生地に似てますが、そんなに有名じゃないのでドイツを離れるとなかなか売ってない…でもドイツではそこらじゅうで売ってます。
こちらはハンブルクからいよいよベルリンに移動する前に取った朝ごはん。
確か、こういうセットとして2人で頼んだのですが、すごく満足度高かった!
パンもハムもサラミも、ベリーもなんか幸せな気分になったの思い出します。
クラシックな雰囲気のお店でランチ
ドイツといえば、カツレツですよね。
この日はランチにカツレツ食べてました。
この後倉庫街に行くので港の近く。
こちらのお店は、何となく迷い込んだ感じだったのですが、クラシックなインテリアが素敵でした。
港町なので、お魚料理を
そしてカツレツ。
世界遺産の倉庫街へ
ハンブルクが国際的な港湾都市として飛躍的な発展を遂げた19世紀から20世紀初頭の様子を伝えると言われる倉庫街。
結構長く歩いたの思い出します。
運河と倉庫街と言えば、小樽運河を思い出しますが規模が全然違う(汗)
鉄橋の感じもクラシックでいい感じ。
そしてこの建物様式はドイツを感じるなあ〜
ネオルネッサンス様式の市庁舎が美しい!中にはレストランも
さて、素敵なハンブルクの街並みの中でも一際目を引くのがこの市庁舎。
1886年に施工が開始され、1897年にできたそうです。
プロイセン王国の隆盛期に建てられ、普仏戦争の勝利とドイツ帝国の建国というイケイケな時代の象徴ですね。
中に入ってみました。
地下にあるレストランで贅沢なカフェタイム
この市庁舎の地下にはレストランがあって、時間的にカフェタイムを取ることにしました。
ちょっと薄暗い感じが、また19世紀っぽくてイイ!
お茶した後は市庁舎の中をまだまだ探索。
この扉の装飾が壮麗で見惚れました…
一通り見て、満足しつつ外に出ましたが、やはり外装の装飾を間近で見ると改めて感動せずにはいられない。
また再び訪れたい都市ですね。
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