実はこの夏、サムイで過ごした後に日本に帰ってきたのですが、今回でクアラルンプール拠点で海外発券していくことにしました。(今まで欧州発だったのでパリに「戻る」形で過ごしたあと、片道でターキッシュエアラインズでバンコクへ。サムイからクアラルンプールまできて、そこからANAでKUL発券です)
クアラルンプールから羽田行きも石垣や宮古行きもあまり値段が変わらない…ということで、
それなら、まあ東京の自宅に戻るチケットは別途買わなきゃいけないけど、宮古に行く片道分お得だし、マイルもプレミアムポイントもその分つくからということで宮古行きにしてみました。
石垣ばかり行ってきたので、そろそろ宮古デビューを果たそうと。
というわけで今回は、その宮古行きの便が台風直後だった、という体験記です。
台風直撃直前にKULから羽田着、過ぎ去った直後に羽田から宮古行きというタイミング!
クアラルンプールから羽田行きに乗ったのが9月8日。羽田到着も8日の夜10時台で、ええ、その数時間後に関東を直撃し、千葉のライフラインをぶっ壊すという、あの台風がやってきました。
なので羽田着陸前は軽くジェットコースターのような垂直落ちみたいな感じの揺れもあったりして、疲労から泥のように寝ていた私でしたが、さすがにそこからはっきり目が覚めました。ちょっと怖かった。
預け荷物はサムイ空港の段階で羽田で出してもらうようお願いしたので、羽田で受け取り。
そして羽田空港から遠くない自宅に帰ってあの台風直撃。家がガタガタ揺れてましたが、あまりの疲労に時々目が覚めてもすぐに眠りに戻ることができ、朝を迎えました。
台風の影響をニュースで見る間もなく準備していると、通常なら羽田空港から1時間ほどのところに住んでる友人が早めに家を出るとLINEしてきました。
そうは言っても、交通機関にも影響している雰囲気を感じたので、10時半待ち合わせと言ってたのを「11時でもいいよ」とLINEして、自分もそのつもりで支度して家を出ました。ちなみに12時の便。
国内便だし、プレミアムチェックインを使えるようになってから、並ぶということがなかったので、ついそういう気分でいました。これは私の認識が甘すぎた。
友人が羽田空港にたどり着けない
私はもうクアラルンプールから宮古行きという航空券だったので、否応なしに羽田から宮古の便は12時発の直行便になっていたのですが、友人は那覇経由で行くことになってました。
先にレンタカーで向かってひと泳ぎしていればいいか、ということで、でも友人の那覇行きの便も12時台なので羽田で落ち合ってラウンジも一緒に行って、と漠然と考えてたのですが、ふとLINEを見ると
「11時どころか自分の便に乗れるかもわからない」
ときているじゃないですか!
聞けば、駅まで向かうバスが既に渋滞で全く進まず駅につかない、そして羽田空港に直接行ける京急の駅が入場制限しているらしいのでついても乗れるかわからない、という!
マジで??
やり取りすると、上大岡駅では3時間並んでるが未だ電車に乗れてない人がいるようなので、別駅だけど自分も乗れる気がしない。もう明日の便に振り替える方が確実、とな!
もうその時は羽田に向かってた私ですが、私の場合は国際線の乗り継ぎで、自宅が近いのをいいことに帰ってただけなので、私には振替の選択肢はないだろうなーと。
そういうわけで急遽1泊目はひとり旅ということに。
ちょっと京急も遅れてましたが、やっぱり近いのでそんなに影響なく羽田空港に到着したのでした。
プレミアムチェックインが大行列?!やばい間に合わない!
空港もいつもよりがやついている感じがする中、いつものようにプレミアムチェックインへ。
すると…
いつもならすぐに「いらっしゃいませ」と荷物を計りの台に乗せてカードを渡して手続きとなるところが、普通に行列!
そ、そうはいってもきっとすぐはけるよね…みんな荷物を預けるだけよね…
甘かった!
11時20分(出発予定40分前)でこんな感じ!
というのも台風直後で振替とかの相談してるのかよくわからないけど、
なんかすごく長く話してるんですよ、みなさん
え?それはいいんだけど、私、間に合いますよね?
…
…
横のボードを睨んでると
「まもなく保安検査締め切り」
の表示が!
たまらず
「すみません、12時の便なんですけど、まもなく保安検査締め切り、ってあるんですけど」
と列の途中から、一人のグランドスタッフさんに呼びかけました。するとちらっと一瞥されて
「お待ちください」
と言われたんですけどもね。
SFCになる前は、よく一般列では「〜時までの便にご搭乗の方ー」って呼びかけ担当の方を見てきましたけど、通常、列になることのないプレミアムチェックインにはそういう人がいない!!!
気を揉みながら待ってると、ようやく一人の方が「12時までにご出発の方」と出てこられまして、そしたら列の前の方にも一人いたので、更にそこから待たされ…
なんと!
手荷物の締め切りが過ぎていたので、急遽機内持ち込み用で検査かつ係員さんが預け荷物を持って搭乗口に行くバスまで走る
ようやく私の番になると、何やらグランドスタッフさん同士でモニターを見ながら話し合っています。
私はこれまでもよく、国際線の乗り継ぎで石垣に行く時などに、「オヤ?」みたいな反応されたことがあったので、「国際線からの乗り継ぎです」とか言ったのですが、どうやらそこじゃないみたい。
え、預け荷物がもう締め切られてる?
そして電話をし始めて「すみません」とか何とか言ってます。
「?」と思ったら私の大きめのスーツケースがカウンターの中で処理されることなく、スタッフさんが持ち出してきて
「こちらのお荷物、こちらの検査に通しますが、何か刃物や尖ったものなど入ってますか?」
と訊かれるじゃないですか!!そう、プレミアムチェックインの横の、あのいつもならスーッと通れるあの保安検査で預ける大きいスーツケースを通すというんです、本来は機内持ち込み荷物の検査の。
「…ナイフが入ってるかも」
クアラルンプールで最初に泊まったところになぜか包丁類がなくて果物のために買ったナイフがありました。
「そうですか、その場合、破棄か着払いでお送りすることになるのですが…」
え〜!いつもは預け荷物なら問題にならないのにな〜!
…確か日本円にして数百円だったよな〜。
「破棄で」
収納型ナイフで重宝してたけど…
まあ私のは数百円だから破棄でいいけどさ、時々高価な包丁を買う人とかいますよね。合羽橋とかで。勝手にチェックインカウンターでの預けを締め切られて(その時間前から並んでたのに)自腹で着払い金出さなきゃいけないって、ちょっと納得いかないと思うんだけどなあ。
そして案の定通したらナイフの存在が問題になったので、スーツケースを開けて取り出し、またもう1回通してOKとなります。
それから機内持ち込みの荷物も通して、私は機内持ち込みの荷物、地上係員さんがスーツケースを持って、バスまで急ぎます。
その時、私は自分が「ラウンジに15分くらいいられるかな?空弁の一口おこわでも買って、ビール飲みながら食べるかな?他に機内で食べる分も買おう」と呑気に構えてほぼ何も食べずに家を出たことを思い出し、「やば、宮古まで3時間の空の旅なのにお腹空き過ぎるわ、これは」と気づきました。
しかしANA FESTAとかに立ち寄れる雰囲気はゼロです。
で、バスに乗る前にエスカレーターで止まった時に係員さんに「機内で注文できる食事ありましたっけ?売店で買う時間なくなっちゃったから」と言ってみると
「そ、そうですね〜、お食事的なものがあるかどうか…」と濁されます。
搭乗ゲートまでバスで
ちなみにこの時は、搭乗手続きをしてバス、なのではなく、搭乗口までバスに乗る、というタイプ。
バスに乗り込むと「どうぞお座りになってください」と言われたので、係員さんが前の方で私のスーツケースと共に立ってる中、私は後方で座ってます。
そして搭乗ゲートで預け荷物が処理
はい、ここから積まれるみたいです、私の荷物。一応「PRIORITY」の印字の入ったタグはつけられてましたが…
結局、出発/搭乗時刻も1時間近く遅れ…
バスを経ての搭乗ゲート到着でしたが、着いた時にはもう出発予定時刻の12時でした。もう最後の方の搭乗客なのかと思いきや、搭乗予定時刻が12時35分とかになっていました。
搭乗ゲート近くにも売店はあったものの…
そこでさっき微妙に売店で何も買えないと愚痴った係員さんに
「搭乗時刻まで間がありますので、よろしければあちらの売店でお買い物を…」
と勧められ、「おおっ!ここにも売店があったんだ!」と喜んで行ったものの…
なんか東京ばな奈とかお土産系しか売ってない…サンドイッチの札が棚にはあるんだけど、品物はない。出遅れたか。
「あの、お弁当的なものは売ってないんですか?」
と聞くと
「今日は入荷がないんです…」
そうか…この台風直後じゃ搬入できないよな、と諦め、最も食事として自分をごまかせそうなものとしてじゃがりこをお茶と一緒に購入。
まあ、イングランドに留学中、ポテトチップスをお昼ご飯として食べるイギリス人学生の姿を見てきましたから…(でもそれもほとんど若い学部生で、私はMBAにいたので全員30代以上でそんな人いませんでしたが)
搭乗してみるとガラガラ
やっぱり羽田空港に到着できなかった方が多いのか、座席指定の時と違ってガラガラでした。
唯一、機内で注文できる食事的なカレーリゾットが売り切れ
何せ、前夜22時に羽田に着いて、そこから荷物の入れ替えや洗濯などをしてシャワーを浴びて台風を感じながら眠り、朝も洗濯物の乾き具合とか、荷物の詰め直しとかで忙しく、要するになんも食べてないで「空港で空弁を♬」と来て、まさかの「そんな時間なし&ゲート近くの店に入荷なし」だったので、
「確か機内注文できる中に簡易的な食事あったよね」と期待してメニューを見ると、カレーリゾットの文字。500円。
いいじゃん!と思って注文すると、まさかの
「申し訳ございません、売り切れてしまいました…」
いや、どこまで私、ありつけないんだよ。
じゃがりこを貪るように食べたものの、それだけじゃ無理。その時ハッと思い出したのが
前日のクアラルンプールからの便(エコ)で出た機内食、クラッカーを一応取っておいてたんだった!
うう…少し足しになりました(涙)こんなことなら、袋に入ってたパンも取っておけば良かった。炭水化物ばかりになりますが…
そしてCAさんから「飴をお持ちしましょうか」と言われてて、気が紛れるかも、と「はい」とお願いしてたのですが、ちょっと目をつぶって寝てたら置いていってくださってたのが
こんなにたくさんでした(笑)
この時、色々対応してくださったCAさんはとても気が利く方でした。
というわけで、空腹を抱えつつも飛行機は宮古島に向かって飛んでいるはずが…?
実はこの後、さらなるトラブルが発生し、この飛行機は宮古島に行きませんでした!それについてはまた追々。
あまりにも色々ありすぎて一記事には収まりません(笑)
というわけで、台風直後の国内線搭乗のまとめ
私もよくよく考えると、ここまでの大きな被害をもたらした台風の直後に飛行機に乗ったことがなく、わかってなかったのですが、今回のことで得た教訓をまとめたいと思います。
台風直後の交通機関の混乱
私の場合は、羽田空港は地元と言っていいくらいの距離に実家があるので、京急が予定通りに来なかったとはいっても大きな影響がなかったのですが、私の友人のような状態になってしまう人も多いと思います。
彼女の場合、たとえ京急が運転を開始した時間から行ってたとしてもたどり着けなかったかもしれません。この場合、確実なのは前夜から空港近辺に泊るしかなかったかもしれないですね…
ただ、大きい大きいとは言われてたものの、まさかここまでというのは予測つかなかったですね。
預け荷物がある場合は、たとえプレミアムチェックインでも大行列を覚悟
SFCを取る前は、国内線でもよく行列に並んでいましたが、プレミアムチェックインを利用できるようになってからは、いつもスーッと行って前に人がいて並ぶということが一切なかったため、今回もそういう感覚で行ってしまいました。当初の予定通り、10時半に行っていても厳しかったかもしれない。
というのは、今回の台風の影響で振替などの相談をしている人が多かったようで、列がなかなか進まず、30分並んでもまだまだ前に人が並んでる状態だったので。
一旦並んで時間が経ってしまうと、一人なのでもう列を離れてプレミアムチェックインを出る勇気もなくなったのですが、
むしろ一般列の方に行って、間際の便に搭乗予定の人を誘導する係員さんを捕まえた方が良かったのではないか?!と今は思っています。
プレミアムチェックインでは、普段行列ができないため、その体制ができてないと感じました。
今度は、一旦プレミアムチェックインの様子を見て行列なら、まず一般の方に行って係員さんに聞いてみようと思います。
並ぶ前に空弁などを買っておくべし
ほんと、セキュリティ後のANA Festaで何か買って、できればラウンジでビールと一緒に、なんてふざけたことを考えていました。
なんとなく食べ物を持って保安検査通るのが不安なんですよね。スープとかじゃなければなんの問題もないし、日本の国内線はペットボトルさえも通すことができるから大丈夫なんですけどね。
それで、すぐにプレミアムチェックインに入ってしまいました。
でも、結果は上記の通り。
飛行機の中では空弁風なものを食べてる方もいらっしゃったので、他の売店には売ってたんだろうなチクショーと思いながらお腹の虫を鳴らしてました。
ただ、いつもより搬入が遅れて数は少ないかもしれないので、それさえも期待せずにコンビニとかで買っておいたほうが確実かも。



↑いつもならラウンジでビールとか青汁とかいただきつつ空弁楽しむのも国内線乗る時の楽しみではありますが…
さて、こんな大騒ぎで乗った宮古行きの便が宮古に行かずに…という更なる大騒ぎ記も後日アップします!
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