この前、このブログを読んでくれた友人がこの記事を読んで、「日本国内ストップオーバー無料のキャンペーンは台湾でもやっていたらしい」と教えてくれました。
某広告代理店がキャンペーンを請け負っていたらしいです。
私自身はヨーロッパにいたので、ヨーロッパにばかり注目してましたが、確かにアジアはノーチェックでした。
アジアからの海外発券を検討されている方は、ページの国名を変えて頻繁にチェックされるといいかもしれませんね。
日本の観光立国政策。現在の観光客の半分以上が中国か韓国から、9割アジアから。
日本への外国人観光客が1千万人を超えたというのは2013年のことでした。それが2017年は2800万人を超え、今年は3千万人に届くんじゃないかという見込み。
たった5年で、3倍?!ちょっとこの増加率はものすごいですね。
さて、このように「外国人」というと欧米系の人がイメージされやすいですが、実際に割合を見るとアジアからが9割近くを占めています。
*JTBホームページより(日本政府観光局 (JNTO) 発表統計よりJTB総合研究所作成)
中でも中国と韓国だけで半分を超えるのですね。
日本への観光客が増えたのは日本の観光国としての魅力が増したというよりは、こうした国々の飛躍的な経済発展と、中国への観光ビザの緩和などが大きいような気がします。
実際、地理的に遠いパリにいても、これらの国の観光客がものすごく多いので、隣国である日本にも沢山来るのは当然ですね。
日系航空会社には日本から補助が出ている?
おそらく、観光立国政策の一貫として、その可能性が非常に高いと思います。パリ発のキャンペーンはANAだけではなくて、JALのキャンペーン広告もよく目にします。
これは前に少しパリ生活について(そしてSFC目指していることについても少し)書いていたブログ(そして手術後にあまり目が使えなかった時期をきっかけに放置、、、)に貼った画像です。2017年2月にパリのメトロのプラットフォームで撮ったものです。
JALっていうかワンワールドの広告ですが、まあこの中でパリから日本行きのメインはJALですからJALのキャンペーンと言ってもいいでしょう。
日本行きが519€から、日本列島全体の目的地への国内航空券も含まれる、と書かれています。
私の記憶ではJALがキャンペーンをやっている時はANAも始めたと思います。競合がキャンペーンを張ったからと言ってすぐに対応できるとも思えないので、元から2社とも計画されていたと考えるのが自然です。となると、やはり裏には観光立国の国策と関係あるような感じがします。
外国人観光客の多様化を図っている?
日本に来ている中国人観光客はもう富裕層というよりは中間層がかなり多くなってきていて、中国の中間層の購買力はまだまだ増加傾向にあるので、まだまだ中国人観光客の数も増やすことはできると思うのですが、おそらく中国人の間での日本への観光ルートは定着しているのではないかと考えます。なので今後ますます増えるとしても、それは日本側の施策によるものというよりは中国の中間層自体の増加やその経済力の増加ということになるでしょう。
そういうことで、おそらく中国や韓国という、やや乱暴な言い方をすれば「ほっといても来るであろう国」ではなくて、ヨーロッパへのこうしたキャンペーンを展開しているのかもしれません。
ヨーロッパは地理的に日本に観光に行くというハードルが高いので、航空券のキャンペーンが最も効果的であることは間違いありません。
特に長距離なので、プレエコのセールは魅力的に思うヨーロピアンも多いと思います。
2017年の日本への外国人観光客の中で、ヨーロッパ3大国からの割合を見てみると、UKが1.1%、フランスが0.9%でドイツが0.7%なので、まだまだ伸ばせる余地もあるでしょう。
北米は1国に価格帯が複数存在しているからヨーロッパよりやりにくい?
これは、私もANAのUSページを頻繁にチェックしているわけではないので、アメリカ発のキャンペーンを見たことがなくても、本当は見逃してるだけだとしたらごめんなさい。
しかし本当にヨーロッパ発でやっているキャンペーンを北米向けにはやってないのだとしたら、考えられるのは、北米は東西に大きすぎて、東部からと西部からでは航空券の価格帯が異なります。
そのため、単純にUSページでキャンペーン価格を打ちづらいのでは。ロサンゼルスからを基準に、**$〜と打っても、いざニューヨークから設定したら何百ドルも高いのでは、誇大広告感を与えてしまうでしょう。
ヨーロッパの場合は、UKページ、フランスページ、ドイツ/オーストリアページと分かれていますが、この中でキャンペーンでも一番安いのはドイツ/オーストリアで、UKが一番高いです。そこまで飛行距離は変わりませんが、ポンドが高いのと、実際の物価が航空券に反映されている面もあると思います。
きっかけはヨーロッパ、特にフランスへの日本人の渡航が激減したせい?
観光立国策と日系2社のキャンペーンの関係は大きいと思いますが、もう一つはそれら航空会社の大きな事情、「日本からこれらの地域への渡航者が減った(特に2016年)」というのもあると私は思います。
特にフランス、2015年は1月にシャルリー・エブド襲撃事件があり、さらに同年11月に例の同時多発テロが起きてから日本人の渡航者は2016年は半分に落ち込みました。
実際私はテロ直後に往復しましたが、いずれも通常よりかなり空いており、エコノミーでしたが3席占有して横になれました。
JALもすぐ減便しましたが、パリと言えば昔から日本人の観光の大きな定番の一つ。ゼロにするわけにもいかず、日本人の渡航が減ったのならフランス人をもっと乗せよう、という思惑があったとも思います。
そして、日本は長期デフレにより、物価も給与も横ばいか下落さえしている中、通常のインフレを起こしてきたヨーロッパは非常に物価が高い国になってしまいました。
逆に言えば、ヨーロピアンからすると物価が安い国になってきたので、そこもアピールポイントになると思います。
そんなことから、私はヨーロッパ発のキャンペーンはまだちょくちょくあるのでは、と見ています。

コメント
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全国的に梅雨入りですね。
おもしろい記事ありがとうございます
拝見しました。
これからも、時々見て参考にしますとカインも言っております。
おかげで、ポイ探一位を続けておりますカインも思うところあって、
本格的に活動を始めたようで、私も忙しくなってきました。
おっと、今日は二位ですね。また、1週間もすれば戻るんですが・・・
(笑)続けられるもんなら、続けていただきたいものです。
こういうのは、切磋琢磨しないとね。
今後とも、よろしく、お願い致します。では、また
こんにちは。ランキング応援ありがとうございました。
また遊びに来てください