この記事を書いている2019年12月、5日から始まった「無期限」のストが数日経っても継続中のようです。
上の記事にも書いたのですが、パリは結構歩いて各名所に行けたりするのですが、
そういえば前に歩いて行ったなあ…と思い出したのが、このアンヴァリッド。
住所を改めて見ると7区ですが、住んでいた15区のアパルトマンから徒歩30分くらいでした。
30分歩くの?!とビックリされるかもしれませんが、 周囲のパリ市民見てても、時間に余裕がある時は歩いてる人多いんですよ!せっかく美しい街並みが広がってるので、歩くの好きな人が多いんです。
パリの中心地からももちろん歩ける距離ですし、泊まっているところや行く予定のある場所から歩けそうな距離にあるなら、是非お勧めしたい場所です!
開館時間、入場料, 休館日など
開館時間と休館日
4月1日〜10月31日 10:00~18:00
ただし4月から9月の火曜は21時までドーム教会、ナポレオンの墓、世界大戦の展示部分が開いてるそうです。
7月と8月はドーム教会とナポレオンの墓は19時まで開いてるとのこと。
11月1日〜3月31日 10:00~17:00
ただしクリスマスホリデー中は17:30まで。
休館日は、1月1日、5月1日、12月25日。
入場券売り場は閉館時間の30分前に閉まります。
入場料
敷地に入り、建物の外観を眺めたり、大砲のある広場や教会の一部までは無料で行けます。
ナポレオンのお墓や、軍事博物館を見る場合は2019年の時点で12€です。
その価値は私はありすぎるほどあると思うので、是非。
歩いて向かったアンヴァリッド
15区の家からアンヴァリッドに向かう道は結構閑静な住宅街が続いていた記憶です。近くにはユネスコもありますし。あちらに見えるのは、サン=フランソワ・ザビエル教会。
そして見えてきた、この特徴的なドーム型の外観です。
敷地に入ったところ。向こうにちょっとエッフェル塔が見えてますね。
いよいよ中へ。建造物として目を見張るような素晴らしさ
このアンヴァリッドは元々は17世紀にルイ14世により、兵士の病院として建てられました。
入り口の巨大な扉の細工がすごい
こちらが入り口ですが…もうこのドアからして圧倒されます。
ドーム教会 ナポレオンのお墓あり
1677年から1706年にかけて建てられたというドーム教会。後年ナポレオンのお墓がここに設置されました。
天井画が美しい…!ルイ14世時代の趣味ですね。
そしてこちらが!ナポレオンのお墓になります。入り口から入ってきた階だとこんな風に見下ろしますが、ここからまた下に降りていきます。
巨大な祭壇もかなり豪華。
そして下に降りてきて再びナポレオンのお墓。なんで正面から撮ってないのか我ながら謎です…
随所に見られる彫刻も見どころ。
こちらは、ナポレオン「2世」のお墓!ナポレオンってもちろん1世が有名で、次に有名なのは甥の3世ですが、2世は息子です。21歳で亡くなり、子供も残してないのでナポレオン1世の直系は絶えてしまったんですね。ちなみに彼はハプスブルク家出身の母マリー=ルイーズと共にオーストリアに帰国してるので、亡くなった時もウィーンに埋葬されてたのですが、後にオーストリアを併合し、パリを占拠したヒトラーがこちらに移したそうです。
こちらは誰の棺だろう…おそらく綺麗だったので撮ったのですが、すみませんわかりません(汗)ナポレオンのお墓の周りは親族のお墓になっていました。
サン・ルイ教会から大砲の並ぶ中庭へ
こちらがサン・ルイ教会。先ほどのドーム教会が王家用で、こちらは兵士用だそうです。
そしてこちらが中庭。かなり広い空間です。
何と言っても注目すべきはこの大砲。中庭にぐるりと並べられてます。
軍事博物館へ!ナポレオンの軍服、帽子、刀剣、野営のベッドなど見ることができる!
そしてとりわけ印象深かったのがこちらの軍事博物館です。
フランスだけではなく、各地域の軍人の服や刀剣、銃などが展示されてました。私の記憶が混同してなければ、確か日本帝国軍の軍服もありましたよ。でもなぜか写真には撮っていない(このブログを始める前なので汗)。
こちらは多分オスマントルコ軍のじゃないかな。
ナポレオンの服!絵画に残っているのと同じ!
まずはこちらの絵をご覧ください。左がナポレオン
そしてこちら!
銃も。
そしてこれはあのナポレオンの帽子!あれですよ!
刀剣も。
こちらは何の鍵だったか…
さっきの帽子の形はあまりにも有名だけど、この帽子も見覚えが…
野営のテント、ベッド!
こちらは戦場での野営のテントとベッド、そしてマント(ちなみにマントって最近日本語から消えつつありますが、これってフランス語です。昔は服飾外来語ってフランス語が多かったのに英語に取ってかわりつつあるのは何故)と帽子!
戴冠式の時のマント?
こちらも戴冠式の絵画で見たような。
…とナポレオンの遺品だけでも沢山あって、「オオ」と感激しきりの博物館。
一時は失脚したナポレオンですが、やはりフランス近代史の英雄ですよね。
フランス人て王政を倒したので、その後皇帝を名乗ったナポレオンのことどう思ってるのかというと、私の周囲の人は割とフランスのシンボル的な人物として考えてる気がしました。
少なくとも、ブルボン王朝に対しては抱いていない感情が窺えます。そういう長らく世襲で続いた王朝より、一代でのしあがった彼へのリスペクトの方が強いというか。
とりあえず、とってもオススメな場所ですので、是非是非訪れてみてくださいね。
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