2018年4月に数年住んだパリから本帰国し、その2ヶ月ちょっと後に舞い戻って南仏滞在を挟み、2ヶ月半ほど滞在してました(ビザなしで90日までいられますからね)。
それから1年弱、久々のパリに短期ですが今から行ってきます。
が、その1年前に行ってたパリのピカソ美術館の記事をアップしないままパリに行くのもなんだか心に引っかかってるので、満を持して(?)レポです!
ちなみにピカソ美術館は1ヶ月ほど過ごした南仏のアンティーブという街にもありまして、こちらは割とすぐアップしたのに、パリの方は1年近くかかってしまいました(汗)

是非こちらの記事もご覧ください!
古い町並みと前衛アートが共存するマレ地区に佇むピカソ美術館
マレ地区といえば、おそらく「パリの観光の第2ステージ」という感じじゃないでしょうか。ルーブルも凱旋門もオペラ座も見て、シテ島もサン=ルイ島も行って、ヴェルサイユの方も行って、「もうベタなところは大体行った」って方が、もうちょっとパリに深入りした観光したいと思ったら挙がってくるところだと思います。
マレ地区はユダヤ人街でもあったり、LGBTの人が多く集う場所でもあったり、そうした背景もあって、個性が強く、芸術の街としても栄えてきました。
パリのピカソ美術館は、そんなマレ地区にあります。
ピカソ美術館の建物は17世紀半ばに建てられたもので、その外観も見ものなのですが、全体撮るの忘れてました(汗)
こちらが入り口。
ピカソの写真
1階部分はピカソ展ではなく、建物の家具の展示やジャコメッティ兄弟、また現役美術学生の作品展示
これってアンティーブの方もそうだったんですが、1階(地上階)とかは新進気鋭のアーティスト達の作品展示があったり、他のアーティストのエリアもあったりします。
ディエゴ・ジャコメッティがデザインした家具の展示
面白いのは、この建物の当時前衛的だったと思われるライトや家具の展示があったことですね。
元々塩税徴収官の館だったことから「塩の館(l’hôtel Salé )」と呼ばれてたこの建物をパリ市が買い取った後、ピカソ美術館にする計画が行われ、その一貫で当時新進気鋭のアーティストだったディエゴ・ジャコメッティがデザインしたようです。
現役美術学生の展示(多分常設展ではない)
こちらの方は、この時はスイスの美術学校の学生の作品だったと思います。
ぶっちゃけ、「?」と思ってしまいました。こういうミニチュアは好きなんですけど、美術学生のアートなのかとよくわからず。
ジャコメッティ兄弟の作品。
こちらは弟ディエゴの作品。
そして兄アルベルトの、スケッチでしょうか。
それにしても建物の17世紀的な見事な装飾と、ディエゴ・ジャコメッティの20世紀のセンスとの合わせ技がほんとフランス的ディスプレイですね。こういう大胆さって他の国ではなかなか真似できないと思う。
上階へは何通りかありますが、この時はこういうスロープを登っていきました。
ピカソの写真が飾られてた。
ピカソ作品 各年代,各作風、各技法ががっつり揃ってます
アンティーブのピカソ美術館も素晴らしかったけれど、パリもやっぱりすごかった。iPhoneのバッテリーがほぼ切れかけてる中、撮りまくってきましたが肝心なところでiPhone死にました…
キュビズム
ピカソといえばキュビズムという全く新しい描き方で世界的に有名になったと思います。
こちらはそのキュビズム初期の作品、モンマルトルのサクレ・クール寺院。
デッサン
作品の構想となるデッサンも多数展示されています。
子供達のワークショップやってました。
舞台芸術作品を紹介する映像コーナー
こちらでは、ピカソが手がけた舞台芸術を映像で見ることができます。休憩としてもいい(笑)
こんな作品も?点描画
ピカソに点描画のイメージはなかったのですが、こんな作品もありました。広いな〜本当に。
窓から外を。入り口の塀が時代感ありますね。
ネオクラシズム(手紙を読む)
キュビズムからネオクラシズムへの転換期の作品。
ピカソらしいキュビズムとシュールレアリスムの世界
回廊を移ると、再びキュビズムとシュールレアリスムの作品が並んでます。
砂浜の抱擁。
揺り椅子の女
ピカソがコレクションしたマティス、ゴーギャン、ルノワールなどの作品も
ピカソは他の芸術家の作品のコレクターでもありました。ここではそのコレクションを見ることもできます。
ゴーギャン。
マティス。
…と、ここら辺でバッテリーが切れてしまいました。まだまだ見るところは続いていました。
何しろ、ここに来る前にバッテリーが切れかかっていて、

こんな風に充電しながらバス停を渡り歩いたくらいだったので、そんなにバッテリー残量なかったのです。
美術館を出てからは、またバス停で充電して
レピュブリック広場。
一緒にいた友人とピザを食べた、暑い8月の日でした。

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