西表島と言えば、マングローブ。
でも2泊3日の旅程の中で、2日目をイダの浜にほぼ費やしたので


普通は西表に来たら体験する滝壺までトレッキングしたり、カヌーでマングローブを満喫、的なことをやる暇がありませんでした(笑)
それも何だかだね…西表と来たら「川」だよね…とシュノーケリング大好きな我々もちょっと考えていたところ、
大原港から「仲間川マングローブクルーズ」といううってつけのツアーが出ているではありませんか!
大原港から西表島を出る前に気軽に参加できる予約不要のマングローブクルーズ
私たちは西表島に来る時は、上原港から来たのですが、西表から波照間島に移動する予定にしていて、そうなると出る時は大原港でした。上原港から大原港は車でもバスでも1時間かかります。
泊まっていたのは上原港に近い(車で5分ほど) いるもて荘 <楽天トラベル>(Hotels.com/Agoda)です。
いわゆる民宿ですが、とても綺麗に掃除されていて、お手洗いやシャワーもストレスなく使えました。そしてこんな贅沢な空間で朝焼けを楽しんだり。
上原港から大原港まではバスでも行けるのですが、我々はイダの浜計画から「レンタカーを借りずして無理」と判断して、乗り捨て可能なヤマネコレンタカーさんで借りて、大原営業所まで乗っていきました。
レンタカーの営業所から大原港まで送ってもらえます。
大原港の観光案内所で受付。荷物も預かってもらえる。
大原港に着くと、船着場の建物とは別に観光案内所の建物があります。
ここで、仲間川マングローブクルーズのチケットを買い、荷物も預かってもらえます。
価格は、大人1800円で小学生は900円(2019年7月時点)
時刻表は潮位によって変わるらしいので、こちらでご確認を!→→仲間川マングローブクルーズ時刻表
この日は大潮で、8時台、9時台と10時台にツアーがあり、私たちは9時半くらいのツアーに参加することになりました。
いよいよ出発!海から川へ
出発時間になると船に乗るよう誘導があります。
石垣出発のツアーの人とか、ツアー催行会社などの割り振りもあるみたいで、チケットを見せると乗るべき船を教えてくれます。
私たちが行った時は既に多くの人が乗り込んでて、空いてる一番前の席に座りました。
海から仲間橋を超えて仲間川へ
出発時は海、仲間橋を越えると、そこは川。私、考えてみると海から川へ入ったのは人生初かもしれません。
海から川の境目って、海から一つ目の橋なんだそうです。知らなかった。
この仲間川の特徴は浅いことで、深く見えるようだけれど、実はこのあたりもギリギリ足がつくくらいなんだそう。この時は大潮で、満潮と干潮では170cmくらい水位が変わるのだそうです。このあたりも干潮だと干潟になるとか。
段々、景色がマングローブっぽくなってきました。
船長さんの軽妙な解説トークでマングローブの生い茂る川を進む
橋を過ぎるまではすごい勢いで船が走ってまして(気持ちいいです!)、この辺りに来ると「これら全てマングローブです」と船が徐行になります。
私、川というのは淡水だと思ってたんですが、マングローブの生い茂る川というのは塩分を含んでるんですね。海の水と川の水が入り混じる水域を汽水域といい、そこに生い茂る森林のことをマングローブというのだそう。
普通の植物は塩分を含む水だと枯れてしまうそうです。で、塩分濃度の濃い葉っぱは黄色くなり、このように落ちるのだとか。
船長さんが軽妙な語り口で微に入り細に入りガイドしてくれます。
この辺りも干潮時間帯だと全部干潟になるんだそうです。このクルーズも潮位によってコースが変わります。
世界には100種類以上のマングローブが生育しているそうなのですが、日本では7種で、西表にはその7種全てが生育しているそうですよ。このツアーではマヤプシキ、ヤエヤマヒルギ、オヒルギというのが見られます。
これがオヒルギかな…(違ってたら教えてください)
オヒルギの特徴は背が高くてまっすぐなこと。乾くとめちゃめちゃ固いので、昔は住宅の建材に使用されてたそうです。(今は保護地域なので伐採できません)
この辺りからまた船のスピード上がります。
倒木が見られます。倒木の原因は台風。保護地域なので、自然のままということで倒れたままになってます。
またスピード上がります。
この辺りは準マングローブといって、本来は陸棲の植物なんだけど、この海水の入り混じったところで生きてる植物のことだそうです。
こんなところに階段が。ここ400メートルほど行くと展望台があるそうです。
船をおりて、日本最大のサキシマスオウノキを見に!(満潮時のみ)
船がしばらく進んでいくと、停泊している船があります。あそこが船着場になっていて、徒歩で日本最大のサキシマスオウノキを見に行けるようになってるんですね。
船着場から撮った風景。ジャングル感ありますな〜。
で、船をおりて、ゾロゾロと中に入っていきます。
そしてちょっと歩いてたどり着いたのが…この日本最大のサキシマスオウノキ。
とてもじゃないけど、iPhoneカメラじゃ、その巨大さは写しきれない…
この根っこだけだって並の人間よりずっと大きいのです!
いろんな角度からとりあえず、この根っこ?というかふもとの部分を。
周りにも普通の?サイズのサキシマスノウノキがあって、比べるとほんとすごいなと…
帰り、脇道を見たら、穴に入っていくカニが結構いて、それも面白かったです。
大体滞在時間は15分くらいだったかな。いくつかの船が着いているので、間違えないでください、と船長さんなんども言ってました。人数数えつつも「一番怖いのはね、入れ替わってることなんです」って(笑)
復路は往路とはまた景色が異なる
往路では、左手の方が見所に近いなあ、なんて思っていましたが、帰りはそちらが近くなるので、また景色が違っていて楽しいんです。
帰りも船長さんのガイドはしっかりあります。
巨大なシジミ
この仲間川では巨大なシジミが生息しているそうで、どのくらいの大きさなのか、ということでシジミが船の中で回されてました。
友人の手よりも大きいくらいの勢い!
また仲間橋が見えてきました。
そして橋の下をくぐると、一気に海の景色。
そして大原港に戻ってきました。向こうに灯台が見えます。
70分ほどのクルーズでしたが、ものすごく充実してましたね。
西表島まで来て、シュノーケリングばっかりして、川下りしなくて良いのか…というモヤモヤも一気に晴れました(笑)
この後、波照間に渡りましたが、西表を出る前にマングローブの世界を満喫できて良かったです。
また西表にもう少し長めに滞在して、今度は滝壺などに行くトレッキングにも参加したいと思いましたね。
今度の石垣・八重山旅行2019シリーズは、いよいよ2泊した波照間のレポを書きます!
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