前回、リューベックの街並みを色々ご紹介しましたが、今回は中に入ってみた聖マリエン教会を中心に、また市庁舎の地下のレストランや川沿いの街並みも併せてご紹介します!



聖マリエン教会ー北ドイツ、煉瓦ゴシックの祖ともなった内装は圧巻
聖マリエン協会は1250年から1350年の間に建てられました。ハンザ同盟の隆盛のシンボルとも言える存在です。大戦中の1942年、英空軍の攻撃によってほぼ壊滅しましたが、後に復元されました。
この教会は北ドイツレンガゴシックの典型ともなっていて、バルト海沿岸地区にはこの教会を元にした70もの教会が建てられました。
北ドイツのレンガを用いたゴシック様式の塔を擁していて、世界で一番高さのある納骨堂(38.5m)があるのも特長です。
塔の高さは124.95mと124.75mとなっています。
素晴らしい天井装飾
ブレーメンの聖ペトリ聖堂でも感動してしまったのですが、天井の装飾が素晴らしい。
バッハをも魅了したパイプオルガン
この教会には2つパイプオルガンがあります。バッハもここのオルガンに魅かれて通っていたそうです。
こちらがメインオルガン。この教会は14世紀には既にオルガンが設置されていたことが文献からわかっています。このオルガンはそれ以前の1396年のものに替わる形で1516-1518年に設置されました。
オリジナルのものは大戦中に破壊され、1968年に現在のものが設置されました。
こちらのは聖歌隊のオルガン。これも残念ながらオリジナルは大戦中に破壊されたので、復元ですが、オリジナルの歴史は1477年に遡ります。
壮麗な調度品、装飾、十字架など
内部には様々な装飾品があり、どちらの方向を見ても目を奪われるばかりです。
こちらは天文時計。やはり復元ですが、リューベックの時計職人が生涯をかけて作り直したそうです。
ステンドグラス。当時持ってたiPhone 4sのカメラではその綺麗さは写せない…
祭壇の部分。
天井の方までとても収まりません。
復元を担ったMalskat氏は14世紀を取り入れていきました。そのため、大戦で破壊された直前とは異なる内観となっているようです。
「14の破壊された十字架(14 broken crosses)」
これについて英語で記述されているのを読むと(ドイツ語なら色々あるんでしょうけども…)、負傷と包帯を表していて、戦争に対するメモリアルとして設置されているようです。
こちらは、1942年の戦火でこの教会が殆ど崩れてしまった時に、60mの高さから落ちた鐘です。
落ちたそのままにされています。
この鐘は1508-1510年に設置されたと記録されています。
ラーツケラー(市庁舎の地下レストラン)で食事
ブレーメンでも体験しましたが、歴史ある市庁舎の地下レストランでの昼食も楽しかったです。
やはりこのインテリアの中で食事するのが嬉しいんですよね。
そして味も結構いけます。ドイツ料理ってフランスやイタリアなどに見下されてるけど、私は結構日本人好みなんじゃないかと常々思ってます。
どこを向いても絵になる!リューベックの街並み
お昼を食べた後はリューベックの街をまた歩き回りましたが、街全体が世界遺産とだけあって、どこに目を向けても素敵で絵になる光景です。
お店も立ち並ぶ通りですが、噴水が出るようにもなってます。この時は寒いけど、おそらく1週間くらいあるのかな?夏は涼しそうで良いですね。
先程の聖マリエン教会を裏側から見たところ。
ドイツ語:St. Marien zu Lübeck/Marienkirche
英語:St. Mary’s Church in Lübeck
こちらも聖マリエン教会の脇にある回廊。
裏側から見た市庁舎。
こちらは「塩の倉庫」。16世紀〜18世紀に建てられたもの。リューベックは海に面していませんが、バルト海でとれたニシンが取引される都市であったようで、ここで塩漬けにして売ることで利益を得ていたそうです。
この手前のTrave川は運河と繋がっています。
塩の倉庫に面しているTrave川。
川のすぐ側の街並みはこんな感じ。
この、急にちょっとパステルカラーでカラフルな並びが街に現れるのって時々ドイツやイングランドで見かけますが、不思議と統一感を損ねないんですよね。


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