このサイトは、航空券のお得情報を除くと、もうあまりリアルタイムのことを記事にしない方針(単に過去の旅ネタが溜まってるだけでもある)なのですが、
やはり旅行系サイトであるからには、このコロナウイルスのことについて触れないではいられませんね。
実は私はこの騒動の初期段階に東京の自宅を出て、宮古島→ランカウイ (マレーシア)→クアラルンプール→サムイ島(今ここ。昨日到着)とやってきて、もう日本を離れて1ヶ月経ちました。
なのでまさにこのウイルス騒動の加速と共に旅している形になります。
そういうわけで、今回、
と、
などについて語ってみたいと思います。
日本を出る時(実は体調を崩していた)
私は昨年9月にクアラルンプール発、宮古島行きのANAの往復チケットを買っていました。
東京に住んでるのに、そんな買い方をしているのは何故か、っていうのは普段の読者の方ならおわかりだと思いますが、日本発よりもグッと安い海外発券の中でもクアラルンプール発は特に安く、また羽田でワンストップにするのも、日本国内で別の目的地にするのも値段があまり変わらないので、言ってみれば、ほぼ無料か激安で宮古に行けてしまうというわけなのです。
ま、このへんの話に関心を持たれた方はこちらへ(笑)
そんなこんなで、9月はサムイ島から帰国して翌日宮古に旅立ち、楽しかった〜
というわけなのですが、ストップオーバーにするより色々直接の往復にした方が好都合だったので(このへんも普通の方には何のこっちゃですが笑)、1月に、
という旅程になっていました。
というわけで、冬の宮古島を楽しむ!と1月にまた舞い戻ったのですが、シーズン時には自分で砂浜から入っても、すぐに珊瑚だらけ、魚だらけ、というビーチに尽きない宮古島。

2019年9月以来、ハマった宮古島。シギラビーチ、吉野海岸、新城海岸、中之島ビーチ、また池間島など、あらゆるビーチでの個人シュノーケリングレポートや、冬に参加した八重干瀬のボートツアー(シュノーケリング)、また食レポなどバンバン更新しています!
しかし、いくら南国宮古島も、そこは一応日本。1月は自分では海に入れません(笑)
でも冬用のサーフスーツ用意してくれるボートツアーなどに申し込めば、1月でもできるわけですし、むしろ自分でのビーチ巡りに忙しいオンシーズンより、冬だから行こう(そして冬の方が透明度が高い日も多いと聞きますし…)というわけで、皆が絶賛する八重干瀬という絶景サンゴ礁の世界が見れるツアーへ!
それは素晴らしい世界でした…
で、実際水の中にいる時は、そんなには寒くないんです。でも、
というわけなんですよね…
あ、ツアーで一緒になった、宮古島に何週間も滞在中だった人曰く、1月でもここまで風が強いのは珍しかったみたい。
とりあえず、その翌日羽田行きに乗り、羽田で6時間のトランジットの後、クアラルンプールに旅立った私ですが、
家族のグループLINEで親にヘルプを求める私なのでした(家が羽田空港に近いので気軽に呼び出してしまった)。
宮古から乗った機内でも咳がひどいので飴セットを頂いたり。
クアラルンプールへの機内でもマスクしつつ、咳が止まらない私。
そう、この時です。
と思ったりしてたのでした。
実際、隣の席の人も心なしか避けてたような…(まあ単なる風邪でも移されたくないですよね汗)
ランカウイに到着!そして数日後、事態が一変
クアラルンプールに到着後、2時間弱のトランジットを経てランカウイに移動しました。
マレーシア航空で、3−3配列の小さめな機材でして、隣の南アジア系カップル(インド系マレーシア 人かな?)は何だか感じが悪かったのですが、まあ、それはコロナを恐れてるという感じではなかった。
ランカウイに全く土地勘のなかった私は、ホテル検索で安く出てきたホテルのあるクアという、ランカウイの中では市街地的なところで10日も過ごしました。
正直車やバイクをレンタルしない一人旅でここにそんなに長く滞在するのは完全に失敗だったと思ってるのですが、
その地域は、買い物的には便利だけどビーチがなく(港はある)、従って、他より観光客が少なく、ローカルや観光客でも欧米系ではないアジア系(東、東南、南、とアジア系といっても色々)の方が多い気がします。
いや、それでもヨーロピアンとか日本よりはもちろん多いんですが、次にチェナンビーチという1番の観光エリアに移動したので、そこからすると雰囲気全然違います。
で、最初の数日は別にコロナウイルスのことは感じませんでした。
しかし、
春節と共にやってきた大量の中国人観光客の中に感染者がいた
のです…
しかも
最初に感染が認められたのは中国からランカウイ の空港に到着した4歳児だといいます…
そういうわけで、ある日目覚めてホテルの朝食に行ったら
という事態になっていました!
な、何事…
その時になって、スマホのグーグルアプリでニュースをチェックすると(私は英語にしているので、地元ランカウイ の英語ニュース一覧が出てました)、上記のようにコロナウイルス感染者がランカウイ に上陸したと大騒ぎになってることがわかったのです。
そして、街の薬局で見つけたのがこの張り紙。
そう、
「マスク売り切れ」
という告知です。
(この写真の撮影は1月29日)
ふとあたりを見回すと、ローカルの人も半数以上がマスクをしてるのでは?というくらい、マスク率高くなっていました。
この時、ランカウイはコロナウイルスにパニックになってたと思います。
その時、私が思っていたのは
ということでした。
というのは、日本で中国人入店禁止の張り紙をした店が出たという話などを目にしていたので、
当然、それと同じことはここでも起こるかもしれない、と思ったのです。
マレーシアはもちろん華人の多い国ですが、ランカウイはクアラルンプールより少ないと感じました。
なので、この「見てくれ」で観光客だと、かなり警戒されるだろうと感じたのです。
春節終了!欧米人の多いビーチエリアへ移動
今年の春節の休暇は1月24日から30日だったそうですが、私はちょうど31日にクア 地域のホテルをチェックアウトし、チェナンビーチ (正確にはその隣のテンガービーチ の方が近かったですが)のあるエリアへと移り、そこで2週間を過ごしました。
チェックインの時に手続きをしながら、オーナーが私に「もし良かったら、お一つどうぞ」と日本製(?日本語が書かれていた)のマスクボックスを差し出してきました。
そこで、コロナウイルスの話題になり、
と言ってました。空港で感染が認められた患者はまだ治療中だけど隔離病院にいるとのこと。
しかし、しばらくはマスク姿はよく見られ、ついには
の姿を見ました。おそらくヨーロピアンなんだと思いますが、私はこれ、かなり印象的に見てしまいました。
というのも、マジでマスクは「(東)アジアの文化」と言っても過言ではなく、これまでイングランドやフランスに住んできた私も、日本人などの観光客を除いて、現地の人々がマスクをしているのを見たことがなかったからです。
しかも、日本の花粉の季節に帰国していた私が、桜の花見の写真と共に、わざとマスクをした写真をSNSにアップした時、
「外科医?!」
「これから手術ですか?!」
など、マスク姿に対して彼らがギョッとしたことがわかるコメントが数々つきました。
また、日本人の観光客がある美術館でマスクをしているのを見かけたことがありますが、名画の前で、多くの西洋人観光客が名画よりも彼を見ていました(笑)
それくらい、一般人がマスクをしているというのはありえないことで、見ると
「あの人、感染症患者だからマスクしているの?」
と思ってしまうのが彼らで、健康な人が予防のためにマスクをするという発想がないのです。
例えば今回、クアラルンプールで空港まで行く時、親切でマスクをもらい、そのかけた姿をネタでフランス人に送って「運転手にもらった」と説明をつけたところ
「どういう意味?あなたが感染してるって?」
と私がその運転手に失礼な扱いを受けたかのように憤慨していました。
それくらい、予防としてのマスク、というのが彼らの頭になく、予防という意味を知っていても、昔ですが、とあるカナダ人に日本人がマスクをすることについて説明した時、
「風邪を移される方が、マスクをして外を歩くよりマシ」
と言われたこともあります。
なので、白人夫婦がマスクをしているのを見た時は、
と感慨深く思ったもんです。
ただし、あからさまに何か言われたりはしていません
そのように、ヨーロピアン(マレーシアは旧イギリス領でコモンウェルスなので特にイギリス人が多く感じましたが、ゲルマン語系っぽい言語も結構聴こえました)の多いランカウイ でしたが、
特段、彼らからあからさまに避けられてるようなことを感じることはなかったです。
2回ほど、ツアーに参加しました。
1回目は島を巡るツアーで、ホテルの送迎のバスも乗り合い、港から何人かに分けられて船に乗るもので、2回目も同じように各ホテルを巡回して送迎してくれるバスに乗り、パヤ島というところまで50分ほど船に乗るものでした。
そのような密閉された空間に乗っていましたが、特別避けられてるとは感じませんでした。
もちろん、この騒動の中でもキャンセルせずランカウイまで来てる人たちなので、っていうのはあるとは思いますけどね。
クアラルンプールへ移動。BBCが横浜に停泊中のダイヤモンドプリンセス号について連日報道しているのを見る
クアラルンプールでは例によってAirbnbで借りたコンドミニアムに泊まっていました。
今回はまた新しいところを試してみようと思い、立地と設備の豪華さと予算の関係から、
ベッドルームとバスルーム(トイレ+シャワーブース)は個室で、リビングやキッチンはシェア、という形の部屋に泊まりました。
そこで、住んでいるUKから一時帰国中の中華系マレーシア人と一緒になったのですが、自然とTVでBBCをつけっぱなしにしているという状況になりました。
もちろん日本語のニュースでもこのことは読んでいて、何やってんだよ、と思っていたのですが、BBCで見ると、本当に今日本の対応は世界中から顰蹙を買っていることがありありとわかりました。
それで日本の報道しか見ていない家族とLINE電話で話した時
「船籍はイギリスで、ツアーの催行はアメリカらしい」
ということが、かなりこの対応に影響していると何となく考えていることがわかりました。
そこで、もしかして捉え方に日本国内と国外で結構乖離しているかもしれない、と思ったのです。
そして現在。ヨーロピアンだらけのサムイ島にいます
クアラルンプールからサムイ島に向かう時、マスクはやっぱり怖い⁈
クアラルンプールからサムイ島への便は朝でした。
一応国際線になるので、2時間前には空港に行かねばなるまい、と市街地の宿泊先からgrabに乗った時、まず自動メッセージがきて、
的な内容でした(スクショすれば良かったな)。
なので、後ろのトランクにスーツケースを乗せてもらった後、運転手が箱からマスク(やはり箱には日本語が書いてあった…)を取り出してるのを見て、
「もしマスクして欲しいなら、するよ?」と言って1枚貰いました。(この言い方、日本語に訳すと変ですが、英語ではdo you want—?っていう頼み方があるんですよね…)
で、運転手も客の私もマスクをして空港に向かいました。
もうコロナウイルスの報道は日に日に増して、数日で全然状況が変わるというのを感じていました。
例えば、2月頭までは
という感じでしたが、もうこの頃では日本人も普通に脅威となってると思います。
そんな中、私自身がさすがにウイルス怖くなってきたので、空港とか機内のような場所では、気を付けようと、マスクをつけていました。
すると、感じる感じる
おそらく、ヨーロッパからクアラルンプールに乗ってきて、すぐ乗り換えでサムイに行こうとしてるであろう彼らは、やはり初めてマスクの東洋人をここで見たんだと思います。
もちろんアジアに向かおうとしてるんですから、昨今の報道はよく見て、
ということは聞いたことあるでしょう。
だから、ゲート前の待合のところで視線と、ヒソヒソっという声は聴きましたが、何か攻撃的なことを言われたりはしていません。
想像するに、
「だ、大丈夫だ、アジア人はあれでウイルスの侵入防げると信じてるらしい、予防だよ」
「だよね、マスクで予防してるつもりなのよね…無駄なのに」
ってなことを囁いてたことでしょう(笑)
あ、私の周りの西洋人ってものすごく
「ウイルスってのはな…そんなマスクの目なんかよりずっと小さいから無駄だ」
と言いたがるので、そのへんも想像しました(笑)
いや、それでもリスク少しでも下がるならしたいだけなんだからほっとけ!
と、もう気にせず堂々とマスクをしていました。
ただ、徐々にマスクしてると息苦しいので機内で外してしまいましたが…(意味ない)
サムイに到着後
バンコクにいるタイ人の友人から、今バンコクはパニックになっていて、外国人観光客に敏感になってると言われました。
と恐ろしげに言われたので、正直いい気持ちはしなくて、
「致死率2%だから、あなたはかかっても死なないよ、心配し過ぎないで。私みたいなのは死ぬかもだけど」
と言ってしまいました。そんなことをいう日本人に批判的な私ですが、あまりにも外国人にそんなこと言われると、私も日本人としての気持ちが出ちゃうんですよね…
なので、ここはほんとにヨーロピアンの白人だらけの島なのですが、どっちかというとタイ人の反応の方がこっちも気になってしまい、エアコンなどでふと咳が出てしまうのですが、
と気になる事は気になります。
ただ、それを除いては、誰もマスクなどしてないし、私が気付くような避けられ方はしてません。
東洋人差別についての日本人の反応に思う
これは、今回のコロナウイルスについてだけではなく、普段から思ってることなのですが
と言いたいです。
ヨーロッパ(フランス)の人種差別は日本よりマシだと思う
有名人などが発言したことで、フランスは人種差別がひどい、という風評が日本に強いと思います。
もちろんないとは言わないです。
でも、フランスに行ったこともなく、住んだこともなく、言ってる人って、
と想像しているみたいなんですよね。
それに関しては
と言いたいです。
私はむしろ、日本の中で起こっているヘイトや偏見の方が私の知るパリよりも余程深刻だという印象を持っています。(地域差はあるでしょうから、パリと限定しました)
この記事を書いている日も、某超有名企業の管理職の人が、中国語で「中国人はくるな」と張り紙をしたという記事を読みました。
正直、フランスでそういう立場の人が、地位を一気に失うリスクを冒してまでそういうことはしないと思うんですよね。
あと、お店が特定の国籍や民族を指定して、出入りを禁じる張り紙をすることもフランスでは批判されるとかいうレベルではなくて許されないことだと思います。
地域差などはあると思いますが、フランスは基本的には人種差別に対する取り締まりや批判は日本よりずっと厳しいと思います。
もちろん、存在するから取り締まりがあるわけなのですが…
私の知るフランス人達は、もちろん自分という日本人と付き合いがあるフランス人なので、自然にリベラルな人々ばかりになるというのがあるのですが、
彼らは、フランスが人種差別の多い国と噂されている、などと聞くと、びっくり仰天して
という反応をします。
私は、やはりはっきり指摘できるほどあからさまな差別を受けたわけではないのですが、
とか
ということは数年住んでいた中で、5回ほどあります(それ以上かもしれないけど記憶してない笑)。
そんな話をしても、
それは違うよ、気にし過ぎ!とどれだけ言ってくるか…(もちろん文化の違いもあります。フランスでは店員の挨拶を無視したりしたら、フランス人でも冷たくされるのは普通です)
これは、彼らが差別を受ける側ではないので、そういう目にあったことがないから信じられないだけなのですが、
ところがあると思います。
よく彼らが誇らしげに言うのが
ということです。
実際、フランスでは40代の人でも混血の人は多く、それはつまり、40年以上前から白人と黒人の結婚やパートナーシップが普通だったということだと思います(地域差はあるでしょうが)。
ただ、フランスではアフリカ系、アラブ系などは非常に多いわけですが、我々のような東アジア系はアメリカ都市圏などに比べると比率としても比べ物になりません。(とはいえ、日本人が思っているよりはいます。ベトナムやラオス、カンボジアなど旧フランス領からの移民も多いわけですが、彼らはもっと遡ると華人という人が多いので、似ているのです)
なので、差別ということでの東アジア系の声が小さく、届いてないので、悪気ないからかい、などは多いと思います。
例えば指で目を吊り上げるポーズ、これが我々に対する侮辱表現でタブーだということを知らない人は結構いると思います。
フランス人に限らず、欧米人、いや、中国人もインド人もアラブ人も、
のが基本です。
我々も笑うと思って、ふざけたつもりだった、知らなかった、と素で言う人は多いと思います。
日本人の芸人が、黒人の真似をしようと顔を黒く塗ってしまうのと同じノリ、そして日本の芸人がアフリカ系芸能人をいじり倒すのと同じノリです。
私、特に後者は見ていて非常に不快に思っています。それは私にアフリカ(ナイジェリアやケニアなど)の友人がいるからです。
でも、多くの日本人はそこまで考えずに笑っていて、ある日「ひどいよ」というアフリカ人と知り合いになったら「ハッ」とするのではないでしょうか。
だから、もしされたら「それは我々にはレイシズムだよ」と言ってください。
フランスで人種差別と聞いて、フランスの白人がそうだと想像するのも強い偏見
あと、この話のように東洋人差別があった時、ナチュラルに犯人が白人と想像してますよね。
もちろん白人である可能性も高いのですが、特にパリに住んだことある東洋人、特に女性は、経験的に必ずしも犯人が白人ではないと想像するようになるかと思います。
もしくは何百年遡っても父方も母方もフランス人、というようなフランス人とも限らない、と思うようになります。
別に、そういう日本人がフランス人と聞いて即座に思い起こすタイプの「白人」が全員善良でリベラルと言ってるわけではないです。
ただ、これはフランスに限らないですが、白人は白人で、実は同じことをしてもレイシスト認定されやすい、というネガティブな面もあり、誰が見てもレイシストという言動には気をつけている傾向があると私は感じています。(もちろんそんなのものともしない不良はいるわけですが)
彼らがするとしたら、もう少しわかりにくい、そんなつもりじゃないと言い訳されたら追及できないようなやり方だと思うんですよね。
例えば、小バカにした「ニーハオ」です。
これは時々、「中国人に間違われたこと自体は差別ではない」と議論になりがちで、私ももちろんそう思います。
でも、そういう「本当に中国人と間違えて、友好のつもりで言ったニーハオ」と「小バカにしたニーハオ」は違います。
でも、ニーハオはニーハオなので、もし咎められても、自分は前者のつもりで言った、と言えば、人種差別だとは追及しにくいわけです。
そういう感じのことをずるがしこく計算して差別的な態度を取る白人は結構いるとしても、あからさまなことをやる白人って今時は少ないんじゃないかなあと私は思います。
ただし、酔っ払ってタガが外れると…ってことは多くなるので、日本人でも行動範囲によっては印象が違うかもしれません。
クラブによく行ってたり、サッカーファンが集まりやすい試合後の酒場によく行ったりすると、理性を失った酔っ払いに遭遇する確率は高くなりますからね。
私はフランスではあまりそういう場所に出入りしたことがないし、周囲のフランス人は、あまり深酒する人はいなかったので、そういうあからさまな差別に遭ったことがないのです。
で、あからさまな差別をしてくるのが、いわゆる「日本人が想定するフランス人」じゃないから何なのか、というと、
日本人がそういうイメージを彼らに抱いていることも、一種の偏見ではないかと思うので、私の経験からして、そのイメージは全然違うよ、と言いたいのです。
差別する連中で中国人と日本人を区別している人は少ないと思う
私がTwitterを見ていて時々気になるのは
という話が横行していることです。
確かに、中には中国人に明確な理由があって非友好的な人も存在するかもしれません。
また、このコロナ騒動も初期は中国人だけが警戒されていたので、フランスで「東洋人差別しないで」というtweetに対しても「東洋人を見て、その人が中国人なのか、韓国人なのか見分けがつかないから自衛のため隣に座らない」というリプがありました。
ということはそのリプ主は、その時は、相手が日本人とか韓国人とわかれば座ったということですね。
でも、はっきり言ってレイシストというのは、中国と日本をそこまで分けて考えるほど東洋に特別な思い入れは持っていないと思います。
私は、普通のヨーロピアンで日本のことを華人が建国した国かのように思ってるのかな?と感じる人に何人も遭遇したことがありますし(話していて、自分の無知がばれないようにうまくごまかされることが多いですが)、日本語は広東語や福建語のように中国語の一種とぼんやりイメージしている人もいっぱいいると感じます。
香港やシンガポールと間違えてるでしょ!と突っ込んだことも2度や3度ではないと思います。
当たり前の話なんですが、彼ら、別にレイシストではないんですね。
東洋人を見下すレイシストとそこまで話すことはありえませんから。
そんな風に、レイシストでない人たちでさえも、日本が中国とどう違うのか、そこまで考えてない人が多いのです。
日本のテレビで取り上げられる「日本大好き」な人たちは、決して多数派ではありません。
でも
ということがあるとして、
私はそれは
ってことも多いんじゃないかな、と思うんです。もし人種差別だと訴えてきて逮捕されたら怖いわけですから。
私はどちらかというと、UKなどでは、中国人よりも日本人に敵意を抱く人も世代によってはいると思うので(戦争世代は少なくなってるにしても、その家族とか)、
「日本人なら差別されない」というのは、何か大きな勘違いなんじゃないかと思いますし、
仮に本当に「日本人だけは特別に見てやる」という、中国人に対しては差別的な人に特別視してもらえることがあるとして、
と思います。
それって、私は我慢ならないことだと思うのですけどね。
結局何が言いたいかというと
予定よりも大分長く書き過ぎてる感がありますが…
ということです。
このコロナウイルスの全容がわからない中、気軽に「大丈夫だよ〜、みんな閉じこもってないで世界に出てきなよ〜」とは言えませんし
差別にしても、実際にニューヨークでマスクをしていたら殴られた女の子がいたみたいに、そういうことが出てくるかもしれない。
だから別に無責任なことを言うつもりはないのですけども、
差別に関しては
と言いたいです。そこだけはこのコロナウイルスの前からモヤモヤしていて、言いたかった。
あと、私は一応来月に帰国するチケットも取ってしまいましたし、今いるタイ王国も、ビザがあるわけではないので既定の日数内(デフォルトでは29泊30日以内、ただし1度だけさらに30日の延長申請が可能)に帰らなきゃいけないのですが、
と思っているのは事実です…(不法滞在者になりたくないから帰りますよもちろん、ええ)
長々と書きましたな〜、今回は。一部分はビーチに寝転びながらiPhoneで書きました。
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