2019年3月も終わり頃、私はマレーシア人の友人の運転する車でクアラルンプールからバトゥ洞窟に向かっていました。
大都会クアラルンプールから車で30分ほど、こんな光景が見えてきて、思わず「あれか!」と呟く私。
クアラルンプールは物価が安くてインフィニティプール 付きのコンドに泊まってリッチ気分を味わえる!というのが目的というところがあったので、そんなに観光という観光に大きな期待をしていたわけではないんですが、このバトゥ洞窟は期待をはるかに大きく上回って感動した場所でした。
車(Grabなどを使いつつ)でだけではなく、電車でも簡単にクアラルンプールの中央駅から30分で行けるということなので、弾丸の方も行かないなんてありえない!という場所です。
バトゥ洞窟とは?なんと4億年の歳月を経ている洞窟にヒンドゥー寺院が建てられている神秘の場所!
バトゥ洞窟とは、クアラルンプールの市街地から車でも電車でも30分ほどのところにあります。
この洞窟は4億年も前から石灰岩によって形成されたものだそうで、そこに19世紀末、インド人豪商によってヒンドゥー寺院が建てられ、1920年には272段もの階段が設立されたそうです。
さらに昨年2018年には、その階段がカラフルに塗り替えられたそうです。私は塗り替えられた後しか知らないのですが、以前に行ったことがあるという方も、彩り豊かに生まれ変わった新しい階段を見にいらしてはどうでしょう。
到着。巨大なムルガン像と猿の存在に目を奪われる
駐車場から撮った様子です。何しろこの巨大なムルガン像です。インド人の豪商によって1892年に建てられたそう。
42.7mの高さだそうです。300リットルの金箔が使われてるそうで、すごいな…
ムルガン像の横に見えるのが階段。レインボーカラーで可愛い!けど、あれを昇るのか〜
入り口のところにあるヒンドゥースタイルの建物も可愛くて、ちょっとディズニーランドに来たような錯覚を覚えました。
そして予期してなかったところに普通に現れた猿。
全く人を恐れてなくて、むしろ積極的に近づいてきます。そこら中にいます。食べ物を奪われることもあるそうなので気をつけてください。
カラフルな建物が細部に渡って作り込まれていて可愛い!
目を奪われたのはこのヒンドゥー様式の建築物です。こちらも階段と同じく2018年に塗り直されたのだとか。
鮮やかで本当に可愛いですよね!
とりあえず階段に上がる前、改めて取ります。ムルガン像が大きいのなんの。
注意!ノースリーブ、脚の出る服装は禁止。入り口のところで有料で巻き布などを借りられます。
上の写真の私の格好は完全にOK。一応、事前に知ってロングスカートにしときました。が、マレーシア人(中華系で仏教徒)の友人は失念してたみたいで、ショートパンツでした(笑)
で、ふと見たら巻き布をレンタルしていて、巻きつけてました。5RM(130円ほど)くらいと言ってたと思います。
いよいよ272段の階段を昇る!急勾配、そして像の後ろ姿
こちらは昇り始めたところ。かなり多くの人が昇ったり降りたりしていて賑わっています。
猿は自在に階段や手すりを横行しています。
後ろから見ても迫力あるムルガン像。ムルガンとはシヴァ神の子の一人なんだそうですよ。
子連れの猿。子供をぶら下げながらひょいひょい昇りますね。
そして階段の終わりの光景。絶景!遠くにクアラルンプールも見えますね。
いよいよ洞窟の中へ!
洞窟の入り口はこんな感じ。
自然の神秘が織りなす洞窟の入り口と壮大な空間
写真では見えないですが、かなりの数のコウモリがいて、ちょっと不気味でもあります。
しかし自然が形成した、この洞窟!神秘的です。
そしてこれが洞窟の中の様子。このスケール、お分かりいただけますか?
さらに階段を昇ります。外からの光と薄暗い感じが交差して本当に神秘の空間。
さらに階段を昇って、また別の空間が
で、こちらが階段を昇って、また別の空間!本当に巨大空間ですよ。
繰り返しますが、4億年の石灰岩でできてるということで、自然のすごさを感じてしまいます。
洞窟内の寺院で祈りの儀式と眉間に赤い印をつけてもらう
そして洞窟内にある寺院というか祭壇。この段差のところで靴を脱がなければなりません。
この段差のところにいる人が、ある程度指示してくれます。
友人がキャンドルを手にして火をつけ、脇に置いてたので私も真似しました。
すると奥から祭司のような人が現れます。手前にお布施を入れる場所もあり、相場は100RM (260円くらい?)みたい。 とりあえず祈ります。
するとこの人にビンディ?と呼ばれる赤い印を眉間につけてもらえます。よくわからないけど祝福の印なんだとか。
この祭壇での儀式は、あまり日本人や西洋人でやってる人見かけませんでした。勝手がわからないのと、ヒンドゥー教徒でもないのに近づいていいのかわからないからかな、と思います。私も一人だったら近づかなかった気がします。
でも近づくと、この祭司さんとは別に色々英語で指示してくれる人がいるので、試しに体験してみるといいですよ。
ちなみに眉間の赤いのは後で駐車場に戻ったくらいの時に二人して拭いて取りました。
そして帰り道。階段が急勾配なのでちょっと怖いです
帰る時の風景。反対方向からだとまた景色が違います。
この自然にできた洞窟の形状に沿って置かれてる人形のような像とかが可愛いです。
私は少し高所恐怖症気味なので、帰りの方がちょっと精神的な怖さもあり、しんどかったかもしれません。
駐車場に戻る時、友人が仕事の電話をしていたんですが、急に8歳くらいの女の子が泣きそうな顔で「迷子になった」と近づいてきました。ちょうど友人が電話を切ったので「この子、迷子みたいよ」というと、友人が「どうしたの?迷子ならあそこに行って事情を話しなさい!」と巻き布を借りた入り口のところを指して、背中を押すようにして促したのですが、ちょっと突き放すような感じだな?と感じていたら「多分、scammerだから…」と言ってました。あ、やっぱりあるの?と思った次第…
バトゥ洞窟 注意点まとめ
とりあえずまとめますと
- 男性も女性も脚の隠れる服装をしてください。ただうっかり行ってもレンタルできます
- レンタルした巻き布を返すと、2リンギットほど返ってくるそうです
- とにかく階段はキツイ!靴はスニーカーです。絶対
- 洞窟内に入っても、更に階段を昇ると、別空間がありますので、是非そこまで来たら昇ってみてください!
- もし祈りの儀式をしたければ祭壇に近づくと、英語で指示してくれます
- 猿に食べ物などを狙われるようなので、手に食べ物を持たない方がいいかも…
- 入り口付近で、迷子を装って近づいてくる子供がいるかも…本当の迷子かもしれなくて可哀想な場合は入り口の人に相談するように促すと良いみたいです
とりあえず、ここはクアラルンプールと周辺の観光名所の中でもダントツなのではないかと思います。
修行で弾丸の方も、KLセントラルの駅から1本で30分とのこと、そしてGrabを使っても日本円で800円もかからないようですので、ぜひ行かれることをお勧めします!


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