今年の4月に起こったノートルダムの火災はものすごくショックなことでした。
これらの写真は友人が撮影しました。
あまりにも衝撃的だったので、こんな記事を書きました。

それから4ヶ月弱、パリに飛び、ノートルダムの姿を見てきました。
Saint-Michel駅からノートルダムへ
メトロ4号線でSaint-Michel駅にやってきました。見慣れた光景です。
向こうに見えるサンミッシェルの広場。
橋の向こうに見えるサントシャペル。
そして右手の方を見ると、記憶のままの光景。ノートルダムがそびえています。
しかし近づくと、
ノートルダムに相応しくない柵と臨時の壁で覆われているのがわかりました。
グルリと鉄柵に囲まれたノートルダム
ノートルダムは夏などは観光客が多くて入場に時間がかかるものの、無料で入れるので(上の塔に昇る場合は有料)いつでも開かれていました。
それが今や近づけません。
かなり横の方まで柵や工事用の壁で覆われています。
左手に見える建物はHôpital Hôtel-Dieu(神の家の病院)。ここで手術し、入院しました。
側面の部分もこのように覆われていますが、ここまで来ると変わり果てた姿がわかりました。尖塔が…ないんですから。
とりあえず横のカフェで休憩
この日は雨だったのですが、ここまで来たところで土砂降りになってきたので慌てて横のカフェに避難。
物価の高いパリですけども、カフェのコーヒーの値段だけは2€台なので、そんなに高くなくて助かります。
焼け落ちたノートルダムの現実を直視
2019年4月15日に発生した火事によって、 1163年着工、1225年完成したというノートルダム大聖堂がかなり焼け落ちてしまいました。
横を通ると、あの見慣れたノートルダムの無残な姿を直視することとなりました。
漠然とフランスというかヨーロッパの聖堂というものは石造りで、だから火事にならず長期残存することができるんだと思ってましたが、実は木造部分があったというわけなんですね。
かなりその木造の部分が剥き出しになっていました。
あの尖塔は跡形もありません。
このように囲まれてしまっていて、あたりの雰囲気も変わってしまいました。
アルシュヴェシェ橋を渡ってセーヌ川の方から見たノートルダムの今の姿
もうこの時点で胸が痛くなるほどでしたが、とりあえずここまで来たからには、その哀れな姿を見ておこうと思いました。
アルシュヴェシェ橋を渡ります。
なんという姿に…
あまりにも無残に過ぎる。
セーヌ川を渡るクルーズでも、このノートルダムの横を通る時はクライマックスであるはずでした。それがこんな風に鉄の足場が醜くかかっていて、本当に残念な姿です。
こちらから見る分には、まだ正面部分がしっかり残っていますが…
たった数年住んだだけのパリでしたが、そんな外国人の私にとっても、ノートルダムというのは何かすごく大きな存在だったようで、やはりこの姿を見るのはとても辛いものがありました。
この後、オルセーに向かうバスの中で、「やっぱりノートルダムは火事にあってしまったんだね…」としんみりして友人と2人、口数が少なかったです。
20年はかかると言われる修復ですが、一刻も早く、あの姿と鐘の音が復活することを願ってやみません。

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