パリと言えば、美術館!お買い物!レストランやビストロを楽しむ!素敵な街並みを楽しむ!といった目的の方が多いと思います。
でも、もし夏のパリに来たならば、ちょっと違う楽しみ方をパリジェンヌ、パリジャンに混じって楽しんでみるのもいいかもしれません。
Paris Plages パリ プラージュとは?!
plageというフランス語は、ビーチの意味です。なので、そのまんま、「パリビーチ」って意味。
でもパリは海岸に面していない都市。一体どういうことかと言いますと
そう、セーヌ川岸に人工的に作ったビーチなのです!
パリをはじめ、フランスの都市部に住んでる人っていうのは夏はビーチに行くもんだと思ってる人が多く、事実多くのフランス人がバカンスは海方面に出かけます。現時点で滞在しているタイのサムイ島のフランス人率といったら驚きを禁じ得ないです。(あちこちでフランス語…タヒチかここはと錯覚しそう)
が、そうはいっても全てのパリ市民が夏にパリを抜け出せるわけでもない。みんながバカンスに出かけていてもスーパーで働く人はいるし、当然世界一の観光都市、パリにも観光客向けの人は残らなくてはいけない。それにパリは6月後半が暑いことが多いですが、2ヶ月半もバカンスが取れるわけでもないから、「8月には海に行くけれど、それまで待てないわああ!」って人も多いのです(笑)
でもって、彼らのビーチ欲って砂浜に寝っ転がり日焼けしていけてる感じになりたい(日本人や周辺アジア人と違い、彼らは日焼けしたくてたまらないのです)ということが多いので、セーヌ川の岸にそれっぽいものがあれば満足できる人が多いみたいです(笑)
日程と場所
今年は7月4日から9月1日まで。今年はもうあと数日ですが、来年この時期にパリに行かれる方は参考にして下さいね。
場所は2つあり、
(1)Parc Rives de Seine
これはセーヌ川のハイライト的な両岸が2017年より公園として整備されたところです。左岸だとソルフェリーノ橋からアレクサンドル3世橋、右岸だとシュリー橋からポンヌフまでのエリアです。
エッフェル塔やルーブル、オルセーを望むことができるパリそのものの場所ですね。
私が最初にパリプラージュを見たのはこっちの方で、人工砂浜の横は普通に従来の通路があるわけでそこを通っていたのですが、その通路脇の砂浜で若い女の子がお尻丸出し(いわゆるTバック型のビキニですね…)でお尻を通路の方に向けて横たわっていたので、思わずギョッとした顔をしてしまい、当時のパートナーに吹き出された思い出があります。だってさ、まだ砂浜の奥の方を陣取ってるならいいのですが、彼女が横たわるその本当に横が普通の通路で、日常なんですわ。このドッキリ感、わかってもらえます?(笑)
しかし昨年からこのエリアには人工砂浜は作ってないみたいです。昨年

の記事の中で出した写真ですが、
この時も、「あら?芝生?」と思ってたんですが、こちらでの砂浜を廃止してたのですね。
(2) ラ・ヴィレット貯水池 (Bassin de la Villette)周辺
今回ご紹介するのがこちらです。
Bassin de la Villetteと言えばサン・マルタン運河の発着点もあるところです。
19区に位置し、ベタな観光地と比べるとちょっと違う雰囲気を持っている場所でもあり、パリプラージュじゃなくても行ってみる価値はありますよ。
最寄りの駅は5号線のLaumière駅。
左手の1番出口から。
大体5分くらい歩くと、それらしき光景が見えてきます。
木塀の向こう側に水辺の喧騒が感じられ、見てみるとまずはこんな光景。
入ってみた。
一応警備員チェックあり
一応カバンの中を見せなきゃいけません。
一応砂のエリアがあり、サンベッドが置いてあってくつろぐ人がいますね。
暑かったのでアイスクリームを食べる
今年、私がパリに滞在した週は、あの記録的な暑さは避けられた時だったのですが、この日はそこそこ暑かった。アイスクリーム屋さんはそこかしこにあります。
私はソルベ(シャーベット)気分だったのでレモンを。友人はショコラにしてた。
普通に美味しい。2.5ユーロ。
両岸を横断するターザンロープが面白そうだけどスリリング
何やら面白そうなアトラクション。
ここから向こう岸に向けて出発するようです。
人が横断してるのわかります?かなり怖いよ、これは。結構なスピード。
パリって夏季限定の遊園地でも、相当絶叫もんのアトラクションが人気だけど、フランス人って結構そういうの好きなのかしらと思う。元パートナーは全然でしたが。
子供達も楽しい
こちらは水上に浮かぶバレーボールコートかな?
こちらは小さなお子さんがボート漕げる場所。
確か12歳以上ならこちら。
これはこの期間だけじゃなく、よくパリの公園で見かけますが卓球台もあります。
多くの人の目的はこのプール
さて、一昨年まで見たセーヌ川岸の方のパリプラージュは砂浜だけだったので「この人たち、水着きても泳ぐより砂の上に横たわりたいだけなのね」と、泳ぐの大好きな私的には理解できない気持ちで見てましたが、こちらにはちゃんとプールが用意されているということ。
この向こうがプールエリアになってて、入る時はセキュリティチェックがあります。入場は無料。
シャワーもちゃんとあります。
こちらは一人一人着替えられる更衣室。
こちらでも紹介しましたが

パリの市民プールも更衣室は一人一人が着替えられるようになってます。
でもシャワーは男女別には分かれてません。こういうところに日本(男女別は徹底、同性同士では更衣室はオープン)との意識の違いを感じますね。
シャワーには一応ソープもついてるみたい。
それにしてもこのプール、貯水池の水だったのですね(笑)友人と思わず「入りたくないわ…」
ロッカーもちゃんと設置されてる。
貯水池の周辺を散歩
パリプラージュの時期じゃなくても、この辺りはパリの中心地と違って、ちょっと庶民的というか新しい文化みたいなところもあり、散歩していて楽しいところです。
サンマルタン運河の出発地の橋を渡って向こう側へ
ここが運河の出発地ですね。実は私もこれに乗ったことあるので、追々記事にしたいと思います。
ここの階段を上がり、橋を渡っていきます。
釣り人がいました。
パリ市内を自転車で走るVelib,結構出払ってます。向こうに見えるどこにでもあるスーパーチェーンFranprixで生のオレンジを絞ったジュースを購入(暑い日だったので)
モダンアートを感じる家具も売ってる出店
ここには出店というか露店というか、アクセサリーやら小物やら植物やらのお店があります。
、
19区はアフリカ系の住民も多いと思うのですが、アクセサリーとかアフリカのセンスを感じるおしゃれなのがあったりして、少し心惹かれます。
こちらは瓶の蓋で作られた椅子やらオブジェやら!
座り心地はどうなんだろうとも思うけど、インテリアとしてかっこいい。
映画館
映画館もあります。この時は韓国映画も上映されてました。
お手洗い。
年配の方達がはじけるダンスホールも
何やらジャズっぽい音楽にのせて踊ってる方々が。
こういうの見ると、フランス人の現役の長さっていいな〜って思いますね。
砂浜でくつろいでみる
とりあえず大分長く歩いてきたので、そろそろ疲れてきまして、またも砂浜?が出現したので見やると椅子がちょうど開いたところ。
ここで20分ほど休憩しましたが、確かになぜか水辺の砂浜にいると、急にまったりしてきてすごく心地良かったです(笑)
パリなのに、英語のシャレが面白かったので撮りました。I screamとIce creamをかけてるという
こちらではレトロなゲームに興じてる人たちが。あ、私のフランス人観の一つに、懐古趣味の人が多いというのがあります。
こちらはルーブル美術館の作品のレプリカ展示みたいなところ。
こちらは霧のようなのを発生させてて、涼を取れるコーナー。フランスのパリ以外でもこういうのよく見ます。子供達がよく遊んでますが、大人も涼しいので混じってたりしますね。
色んなボートを眺めるのも楽しいです。
子供達が大好き、トランポリン。
帰りは来た方とは反対方向のRiquet駅から。この後、シャトレ駅に向かったので。
パリは基本的に「ベタなところに行かなきゃ意味がない」と強調したいですが、少し余裕があるなら、こうしたちょっとパリの別な一面を楽しむのも面白いのではと思います。
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