飛行機に乗るのがお好きなみなさん、機内安全説明って真面目に聴いてますか?
正直言って、私はそこまで真剣に見たことはあまりなく…子供の頃はCAさんに興味があって、救命胴衣のつけ方とか真面目に見てた記憶がありますが。
そういえば、近年、CAさんの救命胴衣のデモンストレーションって見ない気がするな、とかそれってビデオに集約されたんだっけ?とか、そういうのも思い出せないほど…良くないですね。
先日、英国メディアの guardianの見出しをチェックしてたら、こんな記事がありまして、オウなるほど、と思ってしまったので、この事例、ご紹介したいと思います。
ニュージーランド航空、国内線で非常口席の女性が機内安全ビデオを見るのも、カードを読むのも拒否
それは今月4日に起こったことらしいのですが、ウェリントンからオークランドに向かう飛行機の中で、非常口席に座っていた女性が、機内安全ビデオを見るのも、手渡された安全指示カードを読むのも拒否した結果、既に飛行機は動き出していたにもかかわらず(大体あのビデオって動き出して滑走路に向かうくらいに流れますよね)、搭乗ゲートに引きかえしたそうです。搭乗ゲートには警察が待っていたとか(実際逮捕されたのかどうかまではわからないんですが)。
わ、結構厳しいな、という感じではありますが、
この彼女、かなり反抗的だったみたいです。
機内安全ビデオが流れ、CAがカードを掲げてると、彼女は自分の本を読み始めたらしいんですね。
で、CAがちゃんと見てくれるように繰り返し頼んだそうなんですよね、「非常口席なので」と。
ところが、その彼女は指を耳に入れて断固拒否。
いや、それはかなり挑発的な気がする(笑)
たとえ最初は見てなくても、普通そう言われたら「はいはい」って見ますよね…
ちなみに目撃者によると「ルイヴィトンのバッグを持ったお金持ちそうな女性」で、同行者の男性も機内安全ビデオを見ずに自分のデバイスいじってたとか。
まあヴィトンのバッグとかはいらない情報な気もしますけど、うーん、なんだか、ちょっとポッシュな人たちが人からされた指示に従うのが嫌だったのかなー、とか想像しちゃいますね。
そして飛行機は遅延し、搭乗口に引き返した…
目撃者によれば、CAが丁寧に辛抱強く頼み、しかも他の乗客も従うように説得を試みたにもかかわらず、その人たちは拒み続けたそうなんですよね。
懇願されても気にしない様子だったそうで。
そういうわけでパイロットはついに搭乗口に引き返し、そこには警察が待っていて、その乗客(女性だけなのかな?)は降りていったそうです。
「乗務員の指示に従わなかった」
というのは違法なんですよね。結構重大な法律違反。
とはいえ、ニュージーランド航空への批判も。
たとえばこちらでは、「非常口席の客への手短な確認って、まだ飛行機が搭乗口に止まってる時にするもんじゃないか?」と疑問を投げかけています。
そうすれば、そんな風に従わないという客を非常口席から追いやることができた、と。(飛行機が動き出してからでは、安全上できません)
結果的に飛行機が遅延することになった手際の悪さを批判しています。
また、こちらでは、
「4分間のビデオは退屈すぎる。もっと簡潔に要点を絞ったものに変えるべき!」
と言ってますね。これは私もそう思いますね。どこの航空会社も結構な長さですから。
実は、私も先月非常口席に乗ってたのですが…
クアラルンプールから帰ってくる時はエコノミーにしていて、非常口席を指定してました。
で、確かにCAさんに「万一の時はお願いすることになりますが、いいですか?」というようなことを訊かれた記憶はあります。そして、普通に「はい」と頷いたかな…
でも、機内安全ビデオのこととか記憶にないんですよ。
というか、国際線って普通のシートは前にモニターがついてて流れると思うんですが、非常口席は離陸して安定飛行にならないとモニター出せませんから、「あれー?!見てたっけ?」って思っちゃう。
国内線だと
こんな感じでブロックごとにモニターがあるという感じだから、それで見られると思うんですけどね。
ほんと、KULからの便、どうだったっけ?!って記憶にないんですよ。CAさんの実演を見た記憶もない。
おそらく求められるのは他の乗客の誘導なので、ハイヒールの人に脱ぐよう促すとか、荷物持つなとかいうことなのかなと思うんですけどね…
2016年のエミレーツ着陸失敗事故の事例
2016年8月、エミレーツ国際航空がドバイ空港着陸の際、失敗し、炎上するという事故がありましたが、その時に多くの乗客が手荷物を取り出して逃げようとしました。
↑乗客が撮影した動画。まあ、この撮影自体も貴重な資料だけど、でも本来ダメだよね…
緊急事態は手荷物は諦めることになってます。自分だけじゃなく、荷物出してると他の人の脱出の妨げになりますからね。
機内安全ビデオをちゃんと見てないからこうなったのか、見ててもこうなるのか、ってところですが…
ANAの新しい歌舞伎調ビデオは良いかも
ところで、ANAは昨年12月から機内安全ビデオを刷新しました。
私も1月に札幌に行く際に初めて目にして、「お。」と釘付けに。面白いので一応見ています。
羽田からクアラルンプールの行きの便はビジネスだったので、自席のモニターで見ました。
こちらも4分強のビデオ。4分というのは何か航空業界で規制でもあるのでしょうか。
とりあえず、乗客の注意を引くためには、このような工夫は必要ですね。このブログの読者は搭乗回数がかなり多い方が多いと思うので、これでも飽きちゃうかもしれませんが、多くの乗客はそこまで乗らないので、十分見応えあるビデオという事で、評価したいと思います。
コメント
ヨーロッパ域内便でよく非常口席使ってます。
私は、みんなあまりにも見ないもんだから、結構ガン見してますよ、笑。
たまに「見てくれてありがとう〜」って感謝されたりします。(いや、当たり前だから。)
この前は、安全実演終わった後にサムアップしたら、グー!って返してくれたり。
まぁ、見ても見なくてもイイと思うけど、楽しく乗りたいからね〜
それにしても、そこまで断固拒否って・・・
人間的に問題アリですね、それは。
見たくなかったら、「はーい」って答えてちょっと見ればいいじゃん、って思ってしまいますが。
そうそう、ANAの歌舞伎ビデオ、イイですよね。
着陸後に流れるmaking videoの子役ちゃんのシーンが可愛くて好きなんです、笑
ほんとですよね。そこまで反抗して、結果飛行機を遅延させるって…よっぽど指示されたのが癇に障ったんでしょうか。だったら非常口席座らなければいいのに、どうせ長距離でもないんだから。
その周囲の顰蹙をものともしない強さ、すごいなとも思っちゃいますが(笑)
私は実演の時は、一応明らかなよそ見はしてないのですが、多分ボーッとしてます。というのも…あまり記憶してないもので…いけませんね。
そんな私でも今回のANAのビデオはしっかり見ちゃいますから、良いアイデアですよね。私も子役ちゃんかわいいなー、どこかの梨園のお子さんかしら?と気になってました!