少し前のことになりますが、7月頭〜8月頭の約1ヶ月、カンヌ近郊の街で過ごしていました。

ビーチから近いところにAirBnbでアパートを借り、週に4回は泳いでなかなか充実した毎日でした。
さて、パリから南フランスへの交通手段と言えば、TGVです。このブログはANAを始めとする飛行機大好きなブログですが、番外編ということでご紹介!
TGVと言えば、初めて新幹線を抜いて世界一のスピードを出した世界屈指の高速鉄道
私は鉄道には無知なので、ざっくりいかせてもらいますね(笑)鉄道オタクの皆様、どうぞ流してください。
我らが新幹線は1960年代に開業し、その圧倒的なスピードで世界一の高速鉄道の名をほしいままにしました。
その世界一のタイトルを奪ったのが、このフランスの開発したTGVです。1981年に開業し、初めて新幹線の営業最高速度を抜きました。クヤシー!
1997年に新幹線ののぞみが営業速度の世界最高を取るものの、またTGVが2005年に僅差で記録を塗り替えたという、何だか新幹線とTGVの壮絶な争いって感じの歴史なんですね。
フランス人は、このTGVにかなり誇りと愛着があるようで、昨年の年初に日本に帰る時に甥っ子にTGVのおもちゃでも買っていこうとお店に行ったら、クリスマス後で全くの売り切れ、ドイツのICE型だけどっさり売れ残っていた、ということがありました(笑)
TGVが走る方面
TGVは大きく分けて、今回私が乗ったパリからマルセイユ、ニースの方まで出ている線、ボルドー、トゥールーズの方に出ている線、東の方のストラスブールの方に出ている線、そしてリールを経由してロンドンの方に行ったり、ブリュッセルの方に行ってるユーロスターとあります。
ユーロスターに関しては、元相方が仕事でパリーロンドン間を往復することが多かったのですが、

ユーロスターが近年ドイツのICE型の車両も導入したらしく、フランス人にとっては愉快なことではないらしいです(笑)
たまに「今日はICE型だった…」などと不満そうに言ってることがありました。
これは3年ほど前にリヨンに行った時の写真。都市のリヨンの駅です。パリのリヨン駅ではないですよ(ややこしい)。
パリでTGVが発着するのは主にリヨン駅とモンパルナス駅
ロンドンやベルギーの方に行くユーロスターはパリ北駅、ストラスブール方面に行くのはパリ東駅ですが、フランス国内に向かう主だった線は、リヨンを経由して地中海方面に向かうのがリヨン駅、ボルドー/トゥールーズの方面に行くのはモンパルナス駅です。
私はボルドーは行ったことがあるんですが、車だったので、TGVはリヨン駅からリヨンへ、またはカンヌへ、という路線しか使ったことがないです。
リヨン駅の様子
Uberでリヨン駅につき、入っていきます。ここからエスカレーターで上へ。
この日は7月最初の土曜日だったので、バカンスに向かう人々でかなり混んでました。
なぜかあそこのブースで無料で水のボトルくれました。
帰りのカンヌ駅の様子
うって変わって、帰りのカンヌの様子です。朝8時台の電車だったので、閑散としています。
本当は隣のゴルフジュアンという駅が最寄りで、カンヌで乗り換えるチケットを持っていたのですが、荷物が大きかったのと、フランスの鉄道は平気でキャンセルになるので信用できず、Uberでカンヌまで来ました。
実は在来線でも2階建になってます。フランスの鉄道はパリのRERなどでも2階建の車両が多いです。
いよいよTGVのファーストクラス(プルミエクラス)車内へ!
実は今回は行きは2等車、帰りがファーストクラスでした。長距離の飛行機ばかり乗っていると、ファーストクラスという響きは異次元ですが、もちろんなんてことない、「ちょっと座り心地がいい席」という感じです。
実は行きは上記のように、みんながバカンスに向かう初日、みたいな感じだったので高くてセカンドクラスでした。隣のムッシュー(ちょっと会話し、カンヌで降りる時は何と2階建の席から下まで私の荷物を降ろしに来てくれた)の目が気になるので、あまりあれこれ写真撮れませんでした(笑)
こちらが行きのセカンドクラスから撮った写真。南仏らしい家並みになってきてますね。
荷物はできるだけ客室内へ!
TGVは少なくともニースの方面まで行く車両は、ファーストクラスでもセカンドクラスでも客室内にスーツケース置き場があります。ただ全員分に十分ではないです。なので客室の入り口付近にも置き場があります。さすがにTGVで、例の窃盗集団は徘徊していないですが、それでも何があるかわかりませんし、間違えられることもありえますので、客室内に置いたほうがいいですね。ちなみに私の車両では、一番奥の方に置くところがありました。
こんな感じの置き場があります。
1人旅には気楽な1人席!
1人で旅していて、飛行機でも列車でも知らない人と座っている、っていうのが一番リラックスできない要素ではないでしょうか?窓側だと通路を出るタイミングに気を使うし、通路側でも隣の人が出たがっているのかな?とか気をつかう事も。
その点、TGVだと1人席のある車両があります。
これが私の席でした。ちょっと1人席っていうのがわかりにくいかも?? というわけでこの写真も。
座り心地は、ANAの国際線プレミアムエコノミーにかなり似ている、と私は思います。レッグレストはないですけど、足置きがあって、結構快適です。カンヌからパリまでは耳抜きを時々しなきゃならないほどかっ飛ばしてますが5時間以上の旅です。
こちらは昨年、元相方とカンヌに行った時の席です。ところで、フランス人って2人組は「向かい合わせ>横並び」な人たちなんですよ。バスとかに乗っていると、4人の向かい合わせの席で隣り合わせに座っていたカップルが、向かいの席があくと1人が移動して「向かい合わせになったね♫」みたいな感じに満足そうにしてるのよく目撃します。
実は私、この感覚があまり理解できなくて、元相方の「向かい合わせ志向」にイラつくことありました。この席も4人席で、私の隣には知らない人が座ってましたね…(1人席や、向かい合わせの2人席は人気で埋まってしまいがち)
まあ、兎にも角にも、今回は1人席だったので気楽でした。
コンセントもついています。
13インチを広げていても余裕で仕事できますよ。
飲み物や食べ物を買いに食堂車へ
ユーロスターだとスタンダードプルミエクラスに乗るとワゴンで軽食運んできてもらえるのですが、フランス国内のTGVはそういうサービスはないです。まあ、5時間以上もずっと座っているのも逆にしんどいので気分転換になります。
行ってみると、列ができていました。並んでる間に何にしようかと迷って、
クロックムッシューに飲み物とデザート(といっても写真にある瓶詰めのゼリーみたいなのです)、あとコーヒーがついて確か13€くらい。
食堂車は下の写真のような感じだけど、ちょうど混んでたので自席の方が快適かなと思って戻って食べました。紙袋に入れてもらえます。
食堂車の席はこんな感じ。空いてる時に撮影。
でもね、そういえば、コーヒーは、と思って結局また戻って、おじさんに「コーヒー入ってなかったよー」と言ったら、オー、マダム、そうだね
というわけでコーヒーは食堂車のカウンターで頂きました。
カフェでもそうですが、コーヒーにちょっとしたチョコレートなどのお菓子がついてきます。
TGVからみる風景
TGV、かなり速いです、やっぱり。なので素敵な風景があってもなかなか撮れない。
朝の地中海
どこだろう。アルプス山脈かな。 フランスの田舎らしい風景です。
気になる料金は?新幹線普通席より圧倒的に安い
実は、行きのセカンドクラスは100.50€(今のレートで1万3千円くらい)、帰りが74.40€(9800円くらい)と、帰りの方が安いんです。まあ朝8時台でしたからね…
ちなみにこの値段を実現するために、carte week-endというのを事前にモンパルナス駅で買っていて、写真を貼り付けています。実はこれ、元相方の手配なのでよくわかってないのですが(問い合わせます)、ここに29€かかってます。なので往復で合計27,000円くらいですね。
このように、TGVに限らないのですが時間帯によって料金も変わるし、なんなら買う時期によっても値段って変わります。
パリとカンヌは、大体900kmくらいです。東京から広島よりも長く、東京から小倉よりも少し短いくらいの距離ですね。
ちなみに品川から広島ののぞみの料金は片道 19,080円、往復 35,820円。小倉だと22,310円で往復 41,980円。た、高いですね…もちろん普通席です。
前にTweetした気がするんですが、全体的な物価や、東京とパリの1平方メートルあたりの家賃や不動産価格を考えてもフランスの方が高いことが多いです。まだまだ「日本って物価高いんでしょう?」なんて言われることもあるのですが「何十年前の話ですか?デフレですっかり物価の安い国になりました!日本に旅行してね!」と言ってるくらいです。
でもなぜか、日本は交通機関の料金だけは何もかも高いです。UKよりも高いです。他に高いのはスマホ料金もそうだけど…
観光立国には、ここと、使い捨てSIM(電話番号がついてないなんて…)を是非とも改善するべきかな〜
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