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南仏ニースのシャガール美術館ー20世紀の宗教画を創り上げた独自の聖書観、ここに集結。

ブログの更新、かなり滞ってましてすみません!前の記事が100記事目だったのですが、ひとまずの「100記事書こう」という目標の後、少しプツンと糸が切れたタコになっていました。

これからまたペース戻していく予定です!

さて、今年の7月頭から8月頭まで約1ヶ月、南仏で過ごしていました。

このブログ書いて近くのビーチに行って泳いで、という日々を過ごしていたのですが、重い腰をあげてニースに行き、シャガール美術館で彼の作品を心ゆくまで堪能してきたので、そのレポートです。

ニース自体のブラブラ散歩レポートはまた後日!

南仏は20世紀の巨匠と呼ばれる画家たちがアトリエを構えて数多くの作品を生み出していて、先日はアンティーブのピカソ美術館をレポートしました。

【完全レポ】南仏アンティーブ のピカソ美術館。ピカソがアトリエにしていた中世の城、全体がインスピレーションの連続!
ピカソ美術館はパリにもありますが、こちらの美術館の方が先です。ここは中世以降の城をアンティーブ市がピカソにアトリエとして提供し、ここで創作された作品がそのまま展示されているというわけなのです。世に広くイメージされる作風だけではなく、あらゆる技法で「ひらめき」を表現している軌跡を余すことなく体感できます!

シャガールとピカソは同時代の革新的な芸術家で面識はありましたが、あまり仲は良くなかったようですね。

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 ニース駅から徒歩15分ほど、市街地から離れたその場所にシャガール自らデザインしたという美術館が

ニース駅のトラムが行き交ってる街中から北東の方に進み、ハイウェイを横切ると、道標示がありました。

 どっち行ってもシャガール美術館に行けるみたい。右だと坂で、左だと階段。なんとなく右を選択。

 こんな感じの坂を上っていきます。 曲がるところに、随分な豪邸があると思ったら、Villa Paradisoといって、以前はアカデミーフランセーズに使われた敷地だったようなのですが、今はピクニックとかができる公共の場所みたいですね。


入り口です。この建物でチケットを買い、横の道に進んで美術館に入ります。

 

同じ構図のデッサンと完成された作品と同時に見比べることができる

美術館の中は沢山の部屋に区切られていますが、まず最初の部屋にあったのがこれらの作品。

この美術館で面白いのは、デッサンと色付けされ完成された作品と並べられてあり、見比べることができる点です。

私はデッサンの上にペイントしていくと思ってたので、このようにデッサンと完成作品と別々に残されているというのは非常に興味深く思いました。どれも寸分違わないというか、縮尺通りに同じ、という感じがするので、シャガールの作風からいっても意外に感じてしまいました。

銅板と左右対称になっている作品も。

まず、こちらの作品。息子のイサクを生贄にしようとしているアブラハム、ですね。

こちらはアブラハムと3人の天使。

こちらは銅板に掘る形の作品ですね。上の2枚と左右対称になってます。

 

シャガールの多彩な色使いの作品が所狭しと

シャガールは水彩画のイメージが私の中では強いです。

  こちらはコーナーの窓越しに撮った壁画作品になります。

 

大型作品が続々と並ぶ

大型作品はパッと見る印象を楽しんでから、隅々の描かれたディテールを見ていくと、やはりルネサンス期のような宗教画と同じく場面の全てが描かれていて、1枚1枚じっくり見ていきました。


皆さん、がっつりオーディオガイド聴いてますね〜。後述しますが私は使えず…

こちらは一般的なシャガールの作風イメージそのものではないですか?

上の大きな作品と同じ構図で、デッサンやパステル画と色を変えたものも展示されていました。

ステンドグラスの作品も。

こちらの部屋は赤ベースの作品が集められています。

そうかと思うとグリーンと青ベースの絵も続き、



こちらもかなりの大型作品。

“シャガール史”やこの美術館の成り立ちを振り返る

ひとしきり作品を見て終えると、また別の方向にシャガールの写真と共にシャガール自身のことや、この美術館ができるに至ったことを振り返るコーナーがあります。

この美術館はシャガールが生きているうちに完成したもので、そこも大きな特徴の一つです。

タペストリー作品。

こちらは、このコーナーの奥にあるフィルム上映室のステンドグラス作品の「下書き」だそうです。よく見ると布とかも使われています。
  奥の方に行くと、ドキュメンタリーのナレーションのようなものが英語で聴こえてきたので入ってみますと、このように彼の生涯や作品への取り組みなどが上映されていました。英語で、フランス語の字幕がついています。ステンドグラスですが、なかなかiPhoneのカメラでは見たままには撮れませんでした(あと日本のアップルストアで買ったので指で防ぎつつもシャッター音が鳴るので、上映されてるここでは何回も撮り直すのは難しい…) 上映が終わったところです。グランドピアノにも描かれてますね。

実は私はバレエ鑑賞を最大の趣味としていまして、パリのオペラ、ガルニエ宮には何度も行っています(ただ、ここ数年、なぜかパリ・オペラ座のバレエはクラシック作品はモダンなバスティーユの方でやることが多くて、ガルニエ宮ではコンテンポラリー作品が多く、後者も好きで見ますが、思ったほど通えていません)。
私の中でシャガールと言えば、そこの天井絵なんですね。しばらく行ってないからまた行きたくなりました。

美術館を出て、ニースの街へ

建物を出たところで、カフェがあります。フランスは暑い日でも日陰であれば過ごしやすいので盛況でした。

美術館を出て、ニースの市街地の方に向かっています。南仏らしい街並みですね。このハイウェイの表示に「モナコ」の文字があります。

シャガール美術館に行く時は(というよりフランス旅行中は)パスポートの携帯必須です!

フランスは身分証明書の携帯が必須で、観光客の場合はパスポートが必要です。

ほとんどないことですが、もしも警察に身分証の提示を求められて不携帯がわかると、拘束される可能性があります。(パリパリ伝説(4)より)

私も4月までは財布に収まる滞在許可証を持ってれば良かったんですが、今回はパスポートだったので、服に合わせて別のバッグ持ったらすっかり忘れてしまいました。

まあ、警察に求められるっていうのは私も経験ないし、殆ど聞かないので滅多にないですが、今回「しまったー」と思ったのは、ここでオーディオガイド(日本語あります)を借りようとしたら、IDを出さなきゃいけなかったんです。IDを預けて、帰りに引き換えに返してもらうシステムのようです。

オーディオガイド、あった方が良かっただろうな〜と思います。ここが心残りでした。

ちょっとこの記事と関係ないですが、ID不携帯で拘束されたかわかみじゅんこさんはパリにもう15年近く住まれてる(最近は郊外に引越されました)漫画家さんで、私、このシリーズハマって電子書籍で全巻持ってます。パリも色々だなと、自分の知るパリは一部でしかないと実感。

 

 

南仏〜コート・ダジュール〜
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マダムSFC改め、水野珠子と名乗ります。本名じゃなくてペンネームです(みずたまと略したい)。
イングランドとパリに住んだことあるアラフォー。まだパリにいた2017年に一時帰国を3回とそれに合わせて石垣2回行ってANAプラチナ到達、そしてSFCゲット。
ステータスのために飛行機に乗る「修行」はしない主義。必要な分だけ乗ります。
40代として辛くない程度にバジェット旅が多いです。
ヨーロッパだけでなく、最近は東南アジアを中期滞在していくノマド経験も共有していきます!
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