どこか特定の航空会社に絞って会員になろうという時、日本在住の日本人なら、多くの人はJALかANAか、という選択になってくるんだと思います。
修行ブログのランキングで登録ブログ数を比較すると、ANAが断然多いですね。これはポイントサイトなどからの陸マイラー活動しやすいのがANAだからのようです。
ちなみに私は平会員ですが、一番最初にマイレージ会員になったのはエールフランスとKLMが2社で主導するFlying blueでした。でもこれはフランスに住むずっと前の話で、たまたまKLMに乗ったことがきっかけでした。
それまでは数年に1回ほど海外旅行に出かけるという感じで、航空会社は全く特定していませんでした。
でも、マイルを意識したり、ましてやステータスを獲得して特典を受けたい、となればJALなのかANAなのか、いやスターアライアンスなのかワンワールドなのか?ということはしっかり吟味して選んでいかないとですね!
JALの経営破綻前後はANAのイメージが相対的に良かった。でも今はJALがかなり盛り返している?
日本ではJALもANAも二大双璧という感じですが、そうは言ってもナショナルキャリアといえばJAL。今でも語り継がれる?!伝説のドラマ、スチュワーデス物語もJALをモデルにしてたし。
私もやはり、ANAと国際線というイメージを持つようになったのは、ここ15年くらいです。それまではハワイとか近距離かな、というイメージでした。
とはいえ、その後ANAのイメージ戦略はすごかったと思う。JALが経営破綻する前から、半官のイメージのあるJALに比べて、やはりANAはサービスもいいし垢抜けている、みたいなイメージが強くなっていたと思います。
そこへきてJALの経営破綻、税金で再生する、そういうことに日本人はシビアなのでちょっとイメージは悪かった。
それが、ここ何年かはJALの盛り返し方がすごいと思います。私がANAとスターアライアンスに絞り始めたのは6年ほど前ですが、もし今だったらJALにしてたかも?
エコノミー席、プレエコ席ならJALの方が良さそう
最近はANAも対抗してシートピッチを86cmに拡大してきたようですが、ここ何年かJALのエコノミー席の評判はかなり良い。
それというのも、SKYTRAX社が運営する2017年「ワールド・エアライン・アワード」において、世界で最も優れたエコノミークラス座席に贈られる「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞を受賞など、結構JALがエコノミー席改善へのPRを頑張っているのがあると思います。
あと、何と言っても気になるのがプレミアムエコノミー席の比較。
JALがシート幅:約48cm(一部座席を除く)、シートピッチ:約107cm(一部座席を除く) なのに比べて、シート幅:約49cm、シートピッチ:約97cmとなっています(スカイスキャナーホームページより)。
今、SFCではチェックイン時に空席があれば無償アップグレードも難しい中、有償でプレエコ乗るならJALを試してみたいなあ。
2019年2月追記:

しかも、ダイヤ、プラチナ、SFCの特典の一つだったプレエコへの無償アップグレード、今年の9月末日をもって終了ですからね…
何と言っても、サクララウンジが気になる。
これは結構前から、まだ上級会員への野望もなかった時代でも成田のサクララウンジの評判は聞いていました。
というのも、もう13年くらい前でしょうかね、カウンターでの激安で(150米ドルとかだったかな)有償アップグレードの機会があって、東南アジアへの旅行の帰りだけビジネスに乗ったんです。それをきっかけにビジネスクラスというものに興味を抱き、ラウンジのことなど色々調べていたら、成田のサクララウンジのカレーのこととか皆さん絶賛じゃありませんか。
今ではANAもシェフがその場で用意してくれる出汁茶漬けとか(昨年食べました)、あとヌードルバーの評判もいいし、きっと互角なのでしょうけど、サクララウンジへの憧れは捨てられませんね…
機内Wi-FiはJALの方が良い?
これは私が近年JALを使ってないので、比較できないのですが、この前ジャーナリストの津田大介さんが気になるツイートを。
ANAの機内Wi-Fi使って思うのは、なんでこんなにJALと差があるかってことだな……。あまり俺は機内で仕事するタイプじゃないけど、これでANAからJALに乗り換えた人って結構多い気がする。
— 津田大介 (@tsuda) June 22, 2018
私の実感としては、ANA国内線で何度かWi-Fi試したけど、全然ダメだった、ということです。
海外在住の人や、特定国に集中して渡航する人は、その国のフラッグキャリアとの関係から選ぶべし
これが、今回一番書きたかったことです。
現在海外に住まれてる方、予定のある方、もしくは出張その他で特定国に集中して渡航される方はその国のフラッグキャリアの加盟グループからJALかANAかを選ぶのもいいかと思います。
ロンドンのヒースローならJALにすべき?→追記:日本人の入国自動化
私の場合はフランスになるわけですが、過去にはUKにも住んでいました。
UKで、ロンドンのヒースローをよく使う方なら、日系2社の選択では絶対にJALにすべきだと思います。と書いてました。まずその理由はと言いますと、
ブリティッシュエアウェイズ(英国航空)がワンワールドだからです。UKは他にヴァージンアトランティックもありますが、ブリティッシュエアウェイズがナショナルキャリア。
ロンドン、ヒースロー空港の入国審査はその1時間はゆうにかかるという列での待ち時間が有名ですが、ファストトラックならもちろんほぼ待ち時間はありません。
このファストトラック、ファーストクラスの乗客が対象なんですが、ブリティッシュエアウェイズだけはビジネスクラスも対象なんです。
ですからヒースローにビジネスで飛ぶことがあるならブリティッシュエアウェイズがダントツで良いです。ワンワールドでマイル、ポイントも貯められるでしょうから、ANAかJALかならJALの会員になるべきでしょう。
どんなに機内で良い時間を過ごせても、あのヒースローの入国審査の長い列と、執拗な質問攻めで気分は台無しです。きっとファストトラックなら入国審査官も、「この列に来る人が不法滞在や不法労働なんかするはずない」と優しいことでしょう。
→【2019年6月追記】何と、先月下旬から、日本パスポートを持つ人はeGateで入国が可能になりました!!!今まではEEA地域とスイスの人だけが許されていた、入国審査なしのゲートです(他にもアメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、韓国のパスポートが可能に)。
ということはファストトラックのメリットももうそんなにないですね(笑)UK、特にロンドンに行く機会が多い方も安心してANAを選べます。
ドイツならANA, フランスならJALがメリットあり?
引き換え、ドイツならANAでしょうね。ルフトハンザとの関係はかなり強そうですから。日本人の多いシンガポールもそうでしょう。ANAを使っていてもシンガポールのあの評判の良いラウンジを使えるのはかなりのメリットですね。
さて、現在の私はフランス、パリのシャルル・ド・ゴール空港をよく使う身なのですが微妙です。
エールフランスはスカイチームなので(元相方に連れられてヨーロッパでエールフランスに乗る時は一応デルタの方で貯めてました)。
ただ、一応JALとの提携があるようで、 JALを使うビジネスクラス客やJALの上級会員はエールフランスのラウンジを使えるようですね。
これは結構魅力、と思いましたが、JALの出発時間的に、エールフランスラウンジの大きな売りであるクラランスのマッサージは時間外、という情報を得ました。
でも、これってオンラインチェックインをしていて荷物を預けなければ結構早めに入れたりしないのかな?どうなんでしょう。今度調べてみたいと思います。
まあ、別にクラランスのマッサージを受けられなくても、シャルル・ド・ゴールのスターアライアンスラウンジより食事事情も良さそうな気がします。
ただ、ラウンジマニアにとってはANAでも敢えてドイツ経由を取って2度美味しい、っていうのがあるので、そこらへんは微妙ですね。
ちなみに、スターアライアンスとワンワールドでは他社ステイタスの運用の違いがあることがわかりました。
ここらへんも選択に考慮する必要あるかもしれません。
東南アジアで首都から南の島に巡りたいならJAL? (2019年6月追記)
さて、今年は私にとって東南アジア元年。今後はクアラルンプール発券で移動をしていく人生にしようかと思い、3〜4月は3週間ほど滞在して偵察してきました。→クアラルンプール情報
でもいつもクアラルンプールなのもつまらん、と思い、マレーシアのみならず、東南アジア全体で今後過ごして行く場所を検討してるのですが、
例えばマレーシアでコタキナバルとか、ランカウイとか、クアラトレンガヌ(ここから更にフェリーで行くレダン島に興味あり)とか行こうと思ったら、マレーシア航空、これはワンワールドなんです。
でも、今年はタイで過ごそうかな〜と思っていて、まずパリからバンコクへの片道チケットを手配しました(今までずっとパリ拠点だったので、そろそろこの関係を切ってクアラルンプールにシフトする時が…)。
で、タイ国際航空はスタアラなので、良いかなあと思ってたんですが、バンコクからサムイ島とかに移動して、そこからクアラルンプールもいいなあ、なんて思って調べたら、バンコクエアウェイズって航空会社が安いんですね。
で、ここはどこにも加盟してないんですが、マイルはJALにつけられるんですよ!
これはJALのマイレージ会員になるっきゃないですね。そうなると、JAL修行になるかも?!
ちなみに、バンコクエアウェイズのチケットの買い方には留意点があります。
よく渡航する国がフランスや韓国なら、いっそスカイチームがいいかも?しかも修行一切なしで上級会員になれる!
よく渡航する国によっては、ANAでもなくJALでもなく、 デルタアメックスを持つだけで1年は自動でスカイチームの上級会員になれちゃうので、そっちの方が良いかも…
例えば、フランス。 デルタアメックスを持ってエールフランス使いになる方がエールフランスのラウンジ使えたり、日本でもなぜかサクララウンジ使えます。これは日本発行だけの大特権!ANAやJALで修行を始める前に考えた方が良いかも?!
詳しくは以下の記事にまとめてます!

とりあえず、早まって決めてしまう前に、色々熟考するポイントはあるようです。
JALかANAか、新たなポイントをまとめました!

コメント
はじめまして。
ANAプラチナ7年のあと、ANAの対応に怒ってJAL転向しダイヤ2年+プレミア1年ですが、再びANAに戻ることを決めています。
JALとANAのどっちがいいって、上級会員への優遇度で見るならANAです!!
これは、インボラアップグレードの率で5倍もの差が出たからです。
ANA国際線は、子会社も含めてエコノミー最安値運賃(キャンセル不可運賃を除く)からビジネスクラスへのインボラ回数20回以上ですけど、JALはたったの4回。
プレエコへのアップグレードで見れば、ANAは欧米線ではほぼ100%でしたが、JALは2割程度しかありません。会社や役所の経費で乗る上級会員が多すぎなんです。
参考までに、過去搭乗した38社162回分のビジネスクラス機内食ランキングをURL欄に登録しましたので、ぜひご覧ください。
そこに、インボラアップグレードでの搭乗分をマークしてあります。
お返事遅くなりました!コメントありがとうございます。
なるほど〜、そんなにインボラありますか。私は経験ないんですよ…(エコノミーからPYへのアップグレードは元々特典なので除くとして)
機内食ランキング、拝見しました!とても参考になります!