ANAとJAL、台湾の表記問題に「日本らしく」対応してみた件。そして「米4社は期日を過ぎた」と中国。

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こんにちは。

世界中の航空業界にこんな揺さぶりがかかってたのか、と興味深い話題がありました。

JALとANA、「台湾表記」問題で見せた強い意地
中国・台湾双方に配慮、試行錯誤を繰り返した

これは東洋経済の記事ですが、読んだ限りでは「いかにも日本らしい対応じゃん」でした。

これは航空業界に関係する話題なので、このブログで扱ってもおかしくないかな、と思うので、書きます。

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今年4月、中国が航空会社44社にTaiwan, 台湾の表記を改めるよう通告

記事によれば、中国航空行政を管轄する中国民用航空局という機関が、台湾に就航している世界の44社に向けて、Taiwan, 台湾、という表記を”Taiwan, China”、「中国台湾」に改めるように通達し、もし守らなければ中国市場へのアクセスを制限すると言ってきたそうです。

それで、多くの航空会社は求めに応じた。日系2社は最終的には、中国と香港向けのサイトには「中国台湾」として、他地域向けには従来通り「台湾」にした。

一方、ホワイトハウスがこの通告に対して批難したこともあり、米系4社は国名を省いて都市名を記す形で対応。

しかし台湾の外交部は、日系2社が中国向けだけにしろ「中国台湾」に表記を変えて中国側の求めに応じたことに「台湾には親日家が多く、特別な感情がある」ということで抗議。

また、中国側はアメリカ4社が「期日までに守らなかった」と「国名を書かずに都市だけにする」という苦肉の策を認めないようです。

「一つの中国」を信じる中国人と、「台湾は独立国家」と声高に主張する台湾人と接していた私

私は実はUKの大学院に行っていました。

そこで両者の留学生に沢山出会い、友達になりました。欧米圏に留学していた人の多くはそうなのだと思いますが、日本にいると「異国」「異文化」にしか見えないこれらの近隣国も、欧米にいるとやはり「親類」的に見えてくるものです。
やっぱり共通することが多いのです。

私は日本で、日本も絡む近現代史的に台湾問題のことは認識している程度で、中国人の知人や同僚はいたのですが台湾問題について話したことはないし、生身の彼らの考えというのには触れたことはありませんでした。

大学院のコースが始まる前の8月、私はプレセッションという、英語圏の大学で学位を取った事ない留学生向けに英語でのペーパーの書き方などを学ぶコースに通ってました。

そこでのクラスメートは9月以降の専攻やコースは異なる留学生同士なのですが、時勢柄、中国人が非常に多く、そして台湾人も結構いました。

そこで彼らは、時々中国語で会話しながら仲良くしてるわけですが、時々この問題が表面化したのです。

それは、先生が中国では?と聞いてしまった時に、I’m not Chinese!と強めに言い、随所に台湾を一つの独立国家であることを強調する意見をいう気が強めの台湾人女性の存在でした。

ある中国人の女の子がその女性のことを嫌い、よく悪口を言ってたのですが、「あのプレゼンで、さも台湾が一つの国家みたいなことを言ってた時、私は質問タイムで、手をあげてそのことを聞こうとしてたのだけど、A(別の穏やかな中国人男子)に止められた」とか、よく言っていました。

それを私だけにではなく、他の仲良しの台湾人の子達にも言っていました。

彼女たちは、それを、あくまで「その気が強い台湾人女性に対する悪口」として「ハハハ」という感じで聞いてました。

それもまた不思議な感じでした。

でも中国人がいない時に、台湾の徴兵の話になって、「台湾の徴兵って、やっぱり中国に対してあるの?」と聞いたら、プッと吹き出すような感じで、「当たり前でしょう!」と言われました。

で、ある時思い切って意見を聞いてみると、

「私は実態、つまり台湾がこのまま民主的であるなら、別に中国の一部と名目上なろうがどうでもいい」

って言われました(笑)

でも当時ロンドンオリンピックのチャイニーズタイペイという名称に抗議に行く台湾人学生も結構いました。

それを「なんでそんなことするの?国際的名称なんてどうだっていい」と言ってた台湾人もいました。

要はこのことに対する熱意って台湾人の間ではバラバラの印象でしたね。

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正直、この呼称問題と台湾人のアイデンティティが分かりづらい

基本的に、「台湾」というのは、あの島の名称であって、国名としては1949年に台湾に移動して国民党が樹立した「中華民国」だ、ということになっています。

そして現在、日本を含む多くの国は、中国を代表する国家は、1949年に国共内戦で勝った共産党が樹立した中華人民共和国である、と認めていて、中華民国を承認はしていない、という経緯があります。

でも実際には、多くの国は「台湾は台湾で、中国とは別国家として」実質的な付き合いをしている、という感じだと思います。日本もそうですよね。

例えば、そのUKの場合、学生ビザを取る際に、日本、台湾、韓国は財政証明(銀行に在学中の生活費に相当する残高が一定期間以上プールされているかを示すもの)を出す必要がありませんでした。

でも中国人は出す必要があった。観光滞在の際のビザ免除なども、台湾人は日本人に近いくらい受けている国があると思います。

“I’m not Chinese!”という自意識と「中華民国 (Republic of China<Taiwan>)」と「中華航空 (China Airlines)」

私、今に至るまでここがよくわからないというのがあります。

台湾人、Taiwanese, というのは、台湾の原住民という民族的な自意識ではなく、外省人だろうが台湾の人みんなが持っている自意識に感じます。

まず、台湾から来た人で、自分がChineseだと名乗る人を見たことがありません(もしかしたら外省人の家系とかそういう説明においてはいう人がいるかもしれませんが)。

それから、これは私が彼らと付き合っていて、感じたことなんですけど、「中華人民共和国ではなく我ら中華民国こそが中国を代表する国家だ」なんて思ってる人は今の世代にはほとんどいなくて、ただただ、「私たちは、あの中華人民共和国の一部ではない、別国家だ」という自意識なんだと思うんですよね。

だからこその、「中華民国」より「台湾」としての主張に思えます。

そこからすると、中華航空(China Airlines)ってややこしいな〜と思うのは私だけでしょうか?

何となく、中国と香港との関係と混同している人も多い

この台湾人の自意識の話を日本人にすると、「香港の人もそうだよね」という反応が多いような気がします。

香港の人とも付き合っていて感じたのですが、もちろん香港の人も自治権というものへのこだわりは強くあって、本土とは違う、というプライドが高い人が多いし、私も香港の人の話をする時に「香港の人で」って言います。

でも、やはり両者は全く違うかなと感じます。自治権は絶対維持したいし、世界の大都会、香港としてのアイデンティティは強いけど、I’m not  Chinese!と抗議気味にいう人はいないように思います。香港だけど、Chineseだよ、と。

それに97年の返還後は中国の一部であると普通に考えていて、そのこと自体を否定はしてない人がほとんどだと思います(歓迎してるしてないは別にして)。

この問題は収束するのか、続くのか

とりあえず、米系は中国の求めにそのまま応じるわけにはいかない米中間の駆け引きもあるだろうし、日系も台湾外交部からの抗議に対応するのかどうか、見守りたいところです。

台湾の前総統(馬英九)はかなり中国寄りで、 Chinese Taipeiにも問題はないとしていた人だけど、現在の総統は台湾独立志向の強い人。それに対応して中国による台湾の孤立化が図られてる昨今ですが、中国ネットユーザーが世界の航空会社だけでなくホテルなどの表記に異を唱え始めたというのが発端のようです。

日系が中国向けにのみ「中国台湾」と応じたことに関して、中国側は特に何も言ってきてないというのは結構意外ですね。

しかし日本も、表向きは中国との国交回復時に台湾と断交して、国家承認をしていない形ですが、本音は台湾の独立を支援したい側ですから、それで中国向けだけとはいえ、中国の求めに応じたことに、台湾の方はガッカリも大きかったようです。

最後に、私は専門家ではないので不勉強な部分があると思いますが、どうぞコメントなどでご指摘ください。

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